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【VALORANT初心者攻略指南】新マップ「アビス」——初となる境界のないマップで立ち回りとアビリティに新たな可能性を
日本時間2024年6月12日(水)にリリースされる予定の新パッチ8.11。デュエリストの大型バランス調整に加えて、新マップ「アビス」の追加が予定されている。
『VALORANT』初となる境界が存在しないマップということもあり、先日のMasters Shanghai Grand Finalで行われた新マップ公開&ショーマッチでは大きな盛り上がりを見せた。
今回はそんな新マップ「アビス」の先行プレーレポートをお届けしよう。
暗殺者集団の秘密基地//アビス
6月12日(水)から実装される新マップ「アビス」は、謎に満ちた暗殺者集団「サイオンズ・オブ・アワーグラス」の秘密基地。世界の果て、深い裂け目の奥に隠された地で、落下あり、高低差ありの特徴的なマップだ。
マップは3レーンの2サイトと『VALORANT』ではメジャーな作りとなっている。また、ジャンプアクション必須のショートカットなどもあり、これまでにない立ち回りが発見できそうだ。
マップと外の境界がない特殊な構造!
新マップ「アビス」の最大の特徴ともいえる境界がない構造。これまでのマップには外周が見えない壁に阻まれており、どんなに頑張ってもマップ外に出ることはできなかった。
しかしアビスではマップ外に出ることが可能。これにより足を踏み外して落下してしまうと即死してしまうというかなりリスクの高いマップとなっている。こうした奈落の底に通じる穴は随所にあり、慣れないと思わぬ場面でデスしてしまうことも……。
一方で、アビリティーを駆使したり、キャラクターコントロールを生かしたりと立ち回りの幅が広がる魅力もある。
オーメンの「シュラウドステップ」以外にも、アストラの「グラビティウェル」で敵を落としたり、ブリーチの「ローリングサンダー」でマップ外に飛ばしたりと、アビリティーを駆使したテクニックはまだまだありそうだ。
ここからは各サイトの注目ポイントを見ていこう。
高低差を意識しよう!
Aサイトへ通じるAロビー〜Aメイン
Aサイトの進行は、はじめにAメインの取り合いが起きるだろう。その際に注意したいのが高低差だ。エリアの構造自体は他マップと大きな違いはないが、この高低差によってエイムが定まりづらい。
アビリティーや味方と連携を合わせなければアタッカーサイドにはやや不利な作りとなっている。
Aメインを取得できればすぐにサイトが見えてくるが、サイト手前にも角待ちポジションが多数ある。特にAタワーとタワー下の射線には気をつけたい。
ディフェンダーサイドにもアビスならではの構造が!
アビスのA側ディフェンダーサイドにはジャンプアクションで乗ることができるエリアが存在する。ここをうまく使う事で立ち回りの可能性を広げることができる。
逆も然りで、アタッカーサイドがラークをしている際にAシークレットをうまく使うことで不意をつけるかもしれない。
デンジャーをうまく使え!
Bサイトへ通じるBロビー〜Bネスト、Bメイン
Bサイトへの進行はBメインを取るところから始まる。シンプルな構造だが、ひとつ注意したいのがBデンジャーの存在だ。本来なら敵がいるはずのない場所から出てくるため、常に警戒が必要となる。
また、Bネストの取得は容易だが、その後どう立ち回るかが非常に重要だ。
Bサイト内〜Bタワーまで射線を通すことが可能で、オペレーターのようなスナイパー武器が活躍できるだろう。しかし、かなりひらけているためエイムを置く場所が難しい上にBデンジャーからの射線にも警戒しなければならない点には注意したい。
アビスらしさ全開の中央エリア!
『VALORANT』の戦術を組み立てる上で欠かせないのがこの中央エリア。アタッカーサイドで各サイトを挟みに行く際や、ディフェンダーサイドのミッド詰めなど勝利の鍵を握ることも多い中央エリアのコントロール。
アビスの中央エリアは高低差あり、ジャンプアクションありのアビスらしい作りになっている。
また、アビスの中央エリアにはギミックとして壊せる壁が存在する。見た目は違うものの、ロータスの壁と同じ仕様で、ここからA換気通路へと進行することができる。
スモークを炊く位置や、中央エリアに割く人数、センチネルのアビリティ等非常に研究し外がありそうな中央エリアとなっている。
相手にプレッシャーを与える設置をしよう!
各サイトのスパイク設置ポイント
続けて各サイトのスパイク設置ポイントを紹介していこう。
ユニークな設置が可能なAサイト
AサイトはAブリッジと呼ばれる細い橋の部分にも設置が可能だ。この部分に設置することで、アタッカーサイド側は落下の危険に気をつけながらスパイクの解除に向かわなければならなくなり、有利に撃ち合える。
遮蔽物が多くタワーの警戒も必要なBサイト
Bサイトはエリアを深く取ることは難しく、スパイクの設置位置はある程度限られそうだ。先日のMasters Shanghai グランドファイナルにて行われたショーマッチで会場を沸かせた設置も面白いだろう。
この設置の弱点は設置後の射線がBデンジャーからしか通せなくなってしまう点だ。サイト内で耐える動きをとる場合はいい選択肢かもしれないが無闇矢鱈にこの設置をしてしまうと危険だろう。
おすすめの設置ポイントはBサイト右手前の角だ。サイト内を取り、Bタワーにスモークを炊けば比較的安全に設置が可能。また、Bデンジャーのポジションを生かすこともできる。
サイト手前の木箱角も比較的安全に設置できるがBタワーやBリンクから抜くこともできるため対策が必要。
デべロッパーコメントシート
最後にデべロッパーのコメントを紹介しよう。
——「アビス」の設計で目標としたことは何ですか?
Joey Simas(リードマップデザイナー):「アビス」では、プレーヤーの皆さんにユーティリティーと移動のあり方をとらえ直し、それらをより刺激 的に活用する方法を考えてもらいたいと考えました。
設計時にはこの目標を意識し、本マップから境界をなくし、プレーヤーの創造力が輝く余地を作っています。たとえばレイズのブラストパックで敵を落下させる、オーメンのシュラウドステップで構造物を迂回するなどが浮かびますが、ほかのエージェントもサイトまわりでよりリスクの高いルートを取り得るマップとなっています。
このほかには比較的長距離での銃撃戦も意識しましたが、一方でコンセプトの明確さとレイアウトの覚えやすさが犠牲にならないようにも気を配りました。
またもう少し細かな点では、スモーク越し、あるいはスモークを巡る戦闘展 開についてもいろいろと模索しました。スモークが「狭所を完全に塞げる」感覚を変える試みです。
——「アビス」をデザインするにあたって、何からインスピレーションを得ましたか? また、このマップで伝えたい重要なコンセプトは何ですか?
Joey Simas(リードマップデザイナー):プレーヤーの中には「クリップ」を意識したプレーを狙う方も多いので、今回はマップ自体に創造的な自由を発揮する余地を広く残しました。
ハイリスク・ハイリターンなゲームプレーは私たちも大好きで すから、今回はVALORANTに過剰にならない範囲で「危険なスリル」を加えようと試みています。
——「アビス」の開発中に生じた予期せぬ課題や開発の裏話はありますか?
Joey Simas(リードマップデザイナー):実は元々の「アビス」はもっと高低差のあるマップでした。デス・ドロップ(落下ポイント)という要素は最初からあったので、それをよりいっそう強調したいと考えたのです。
実際、デス・ドロップ以外のゲーム 要素もテストしていました。一瞬で高所へ跳ね上がれるジャンプパッドや、ノーダメージで着地できる クラッシュパッドのようなものです。
最終的には「アビス」のゲームプレー体験には不要だと判断して削除しましたが、いつか日の目を見ることもあるかもしれません!
まとめ
今回は先行プレーのレポートも兼ねて新マップ「アビス」の紹介をしてきた。これで11個目のマップとなり、これからプレーを始める人はマップ名を覚えるだけでも一苦労だろう。
『VALORANT』のマップは非常に作り込まれており、ストーリーもあるためカスタムゲームで散歩するだけでも楽しむことができる。マップを覚える際はぜひ活用してもらいたい。
また、アビスの特徴は中央エリアにあると感じた。この複雑な中央エリアをいかに少ないリソースで取得するかが勝敗の鍵を握るだろう。境界のないマップを生かした立ち回りやキャラクターコントロールにも今後注目していきたい。
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