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【VALORANT】国内リーグ「Challengers Japan」2024年シーズンが拡大!——新たに追加されたSplit 3の大会フォーマットを解説
『VALORANT』の公式国内大会である「VALORANT Challengers Japan 2024」(以下、Challengers Japan 2024)の最新情報が公開された。
例年では2スプリット制で行われていたが、Challengers Japan 2024では新たにSplit 3が追加されることに。
今回はそんなChallengers Japan 2024 Split 3の大会フォーマットを詳しくみていこう。
長期間のオフシーズンがなくなった
Challengers Japan 2024
リーグ制の導入に伴い、2023年から大会フォーマットが一新されたChallengers Japan。スケジュールが前半に詰め込まれており、Split 2が6月の頭に終了、早いチームでは3月中に2023年シーズンを終えるチームも出てきた。
【VALORANT Div. Announcement】
— Jadeite(ジェダイト) (@Team_Jadeite) June 30, 2023
今後のVALORANT部門について、以下の通りご報告致します。
Art, Brofeld, Akame, iZu, noppo, Bullco, KyowL
- 6/30を以って契約終了
muto
- FA
詳細についてはこちらをご確認ください。https://t.co/KN26Ewc5Hq pic.twitter.com/TdC1z36MQk
敗退したチームは1年の半分以上がオフシーズンとなり、選手のプロ契約も続くかわからない。さらにはアピールの場も少なくなり、選手育成の観点から見てもこのスケジュールは素晴らしいといえるものではなかった。
これらを踏まえて発表されたChallengers Japan 2024のスケジュールはChallengersリーグのみ、2025年シーズンを前倒しでスタートするというものだった。
しかし先日、今年のChallengersリーグが3スプリット制に拡大することが発表された。
#VALORANT Challengers Japan 2024 Split 3
— VALORANT Challengers Japan (@valesportscl_jp) July 3, 2024
大会フォーマット発表📢
今年のChallengersは3 Split制となります。
予選に当たるAdvance Stageのスケジュールやフォーマット、進出条件を公開いたします。https://t.co/4SpmhyZ4iT pic.twitter.com/llgPqzcRaa
トップチームにとっては長期間のオフシーズンがなくなった一方で、やや過密なスケジュールとなった。
今回追加されたChallengers Japan 2024 Split 3の大会フォーマットは?
ここからはChallengers Japan 2024 Split 3のフォーマットについて詳しくふれていこう。Challengers Japan 2024 Split 3は2024年シーズンという位置付けだが、来年のChallengers Japan 2025 Split 1の出場枠を争う大会。期間は8月から12月、出場チーム数は16チームとなっている。
Challengersリーグ参入をかけた大会ともあり、各チーム複数回のチャンスが与えられている。そのためやや複雑なフォーマットになっているので詳しく解説していこう。
Split 2 Main Stage組も参加する「Advance Stage Phase 1」
Split 3の初めに行われるのは「Advance Stage Phase 1」だ。本大会はMain Stage出場をかけた最初の戦いとなっており、全12チームが参加。期間は8月19日(月)から8月21日(水)の3日間にかけて開催される。
出場するチームはSplit 2 Main Stage下位2チーム、Playoff下位2チームに加えて、Premier Ep8 Act3とEp9 Act1を勝ち抜いた各上位4チーム。
4つのグループに分かれてダブルエリミネーション形式のBO3で対戦。上位2チームはそのままMain Stage進出決定。下位1チームは再びAdvance StageのPhase 2へと進出する。
また、Split 2 Main Stageに出場していた4チームはシード権を獲得するため、1勝すればMain Stageへと進むことができる。
Premier Ep8 Act3上位4チームが決定
5月1日(水)から6月25日(火)にかけて行われたEp8 Act 3。そこで行われたPremier(ゲーム内大会)を勝ち抜いた上位4チームがSplit 3 Advance Stage Phase 1の枠に決定した。
勝ち抜いたチームは
・NOEZ FOXX
・CREST GAMING Zst
・DELTA ESPORTS
・The MongolZ
この4チームだ。しかし、The MongolZは全員モンゴル国籍のため出場可能かどうかは不明。
5月1日(水)から6月25日(火)にかけて行われたEp8 Act 3。そこで行われたPremier(ゲーム内大会)を勝ち抜いた上位4チームがSplit 3 Advance Stage Phase 1の枠に決定した。
勝ち抜いたチームは
・NOEZ FOXX
・CREST GAMING Zst
・DELTA ESPORTS
・The MongolZ
この4チームだ。しかし、The MongolZは全員モンゴル国籍のため出場可能かどうかは不明。
Main Stageへ最後の戦い「Advance Stage Phase 2」
「Advance Stage Phase 2」には、Phase 1で勝ち上がれなかった4チームとPremier Ep9 Act2を勝ち上がった4チームの計8チームが出場。期間は10月28日(月)から10月30日(水)までの3日間だ。
8チームは、ふたつのグループに分けられダブルエリミネーション方式のBO3で対戦。勝ち上がった上位2チームがSplit 3 Main Stageへと進出する。
なお、上記ふたつのAdvance Stageは配信は行われない。
アセンショントーナメント優勝の場合にのみ開催される「Last Chance Qualifier」
Split 2 Playoffを勝ち抜いた上位4チームは自動的にSplit 3 Main Stage出場を決めている。しかし、アセンショントーナメントを日本地域が優勝した場合は、そのチームの1枠が余るため「Last Chanse Qtalifier」が開催される。
なぜ1枠余るのか
アセンショントーナメントを日本地域が優勝した場合、そのチームは2025年シーズンで最高峰のリーグである「インターナショナルリーグ」へ参入することができる。
そのため、Challengers Japan 2025 Split 1出場をかけた戦いであるSplit 3に出場する必要はなく、そのチームの1枠が余ることになる。
アセンショントーナメントを日本地域が優勝した場合、そのチームは2025年シーズンで最高峰のリーグである「インターナショナルリーグ」へ参入することができる。
そのため、Challengers Japan 2025 Split 1出場をかけた戦いであるSplit 3に出場する必要はなく、そのチームの1枠が余ることになる。
出場チームは「Advance Stage Phase2」にて敗退した4チームとなっており、期間は11月8日(金)から11月10日(日)の3日間。Advance Stage同様に配信はない。
ダブルエリミネーション方式のBO3で優勝チームのみがSplit 3 Main Stage最後の1枠を手に入れることができる。
過去最多となる16チームによる「Main Stage」
11月中旬から12月中旬にかけて行われるSplit 3 Main Stage。過去最多となる16チームが出場し、Challengers Japan 2025 Split 1の出場権をかけて戦う配信試合だ。
出場チームはSplit 2 Playoffの上位4チーム、Advance Stage Phase1を勝ち抜いた8チームとPhase2を勝ち抜いた4チーム。詳細なフォーマットは8月下旬に発表予定だ。
アセンション勝ち上がり組の自動降格廃止と大会フォーマット
最後にSplit 3の話から少し逸れて、新たに追加されたアセンションの自動降格廃止についてもふれていこう。
これまで、アセンションを勝ち上がりインターナショナルリーグ参入を決めたチームは、リーグでの成績に関わらず2年間で自動降格が決定していた。しかし、2025年シーズンからはこの自動降格が廃止され成績に応じて延長や降格が行われるようになった。
アセンションチームがChampionsに出場した場合は出場枠の期間が1年延長。インターナショナルリーグTOP8に入ることができれば、再度アセンショントーナメントでChallengers勝ち上がりチームと防衛戦を行う。Stage 2 Playoffに出場できなければ自動的に降格となる。
※アセンションチーム2チームともにChampionsへ出場した場合、成績が下のチームは防衛戦を行う。
この変更はあくまでアセンションチームにのみ適応されるため、現在インターナショナルリーグで活躍している日本代表のZETA DIVISIONやDetonatioN FocusMeがChallengersリーグへと降格する訳ではない。
これにより最初の10チームに選ばれなかったチームも、トップリーグに残り続ける可能性ができたため、Tier2シーンの戦いもより活発になるだろう。
一方でアセンショントーナメントの大会フォーマットに非難が殺到している。Tier2シーンにとっては1年の集大成かつ最高峰のリーグである「インターナショナルリーグ」参入の唯一のチャンスでありながら、大会フォーマットがそれに相応しくないと多くのコメントが寄せられている。
グループステージでは各リージョンの優勝チームが集まるにも関わらずシードが存在。Playoffは昨シーズン同様にシングルエリミネーションと選手たちの人生がかかった重要な大会にも関わらず簡易的すぎる大会フォーマットのようにも感じる。
参考:
【VALORANT】「運ゲー」とも見て取れるフォーマットに非難殺到——国際大会進出がかかる大一番の大会「VCT ASCENSION PACIFIC TOKYO 2024」に厳しい意見が飛び交う
まとめ
今回は新たに追加されたChallengers Japan 2024 Split 3のフォーマットについて解説してきた。直接アセンショントーナメントやインターナショナルリーグへと繋がる大会ではないものの、Challengers Japan 2025へ向けたPremierチームへの最大のチャンスとなっているSplit 3。
これまでにない新しいフォーマットや拡大された出場チーム数によって新たなチームや選手が発掘されるだろう。
Split 3は8月19日(月)のAdvance Stage Phase1から開幕だ。
■関連リンク
VALORANT CHALLENGERS JAPAN 2024 SPLIT 3 について:
https://valorantesports.com/ja-JP/news/valorant-challengers-japan-2024-split-3-format
VALORANT // JAPAN:
https://twitter.com/VALORANTjp
VALORANT Challengers Japan:
https://twitter.com/valesportscl_jp
■配信URL
Twitch:
https://www.twitch.tv/valorant_jpn
YouTube:
https://youtube.com/@VALORANTjp
編集:いのかわゆう
【nemuminimizu プロフィール】
学生時代、『CoD』をはじめFPSにハマる。その後は『APEX』や『VALORANT』などのタイトルをプレー。アーティストの楽曲や企業用BGMなどを手がける作曲家とフリーランスのライターの二足の草鞋を履いて幅広く活動中。無類のラーメン好き!
X:@ongakucas
学生時代、『CoD』をはじめFPSにハマる。その後は『APEX』や『VALORANT』などのタイトルをプレー。アーティストの楽曲や企業用BGMなどを手がける作曲家とフリーランスのライターの二足の草鞋を履いて幅広く活動中。無類のラーメン好き!
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