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JRA-VANコラム

皐月賞へのチケットを手にする馬は? スプリングS分析

2020年3月19日 12:20配信
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2017/3/19 中山11R フジテレビ賞スプリングS(G2)1着10番 ウインブライト(5番人気)

1~3着馬に皐月賞への優先出走権が与えられるスプリングS。近年の皐月賞はレース間隔が開いた馬の好走が目立つが、直前のトライアル競走となるこのレースの出走馬からも、2011年のオルフェーヴルなど過去10年で3頭の皐月賞馬が誕生している。今年はどの馬が皐月賞への切符を手にするのか、過去の傾向を見てみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

■表1 人気別成績

過去10年、1番人気の複勝率は90.0%。優勝馬10頭中9頭、連対馬20頭中18頭が5番人気以内と、上位人気の安定ぶりが目立つレースだ。人気薄では、昨年の優勝馬・エメラルファイトなど10番人気から3頭の好走馬が出ている。

また、今年のスプリングSは日曜に発表された特別登録の段階でもわずか12頭と、落ち着いた頭数で行われる。そこで過去10年のうち、12頭立て以下で行われた3回(2015~17年)の成績も調べると、表の右にあるように優勝馬3頭はすべて4~5番人気だった。ただ7番人気以下の好走はなく、3連単の配当は1万310円~3万4730円と大波乱にまでは至っていない。頭数が少ないからといって買い目を絞るのではなく、上位人気を中心にしつつもひとひねりを加えるような馬券作戦がおもしろい。

■表2 枠番別成績(阪神代替の2011年を除く)

阪神競馬場で代替された2011年を除く過去10年・9回の枠番別成績では、1枠が連対率36.4%、3枠が複勝率28.6%など、内めの枠を引いた馬が優勢だ。ただ、こちらも12頭立て以下の年にかぎると2、3枠は好走なし。8枠が複勝率33.3%を記録するなど、出走頭数が少なければ外枠もマイナスにはならない。

■表3 馬体重別成績(阪神代替の2011年を除く)

同じく中山開催9回の馬体重別成績を調べると、480キロ以上の馬が高複勝率を記録していた。しかし近年は中型馬が活躍し、過去4年の連対馬はすべて500キロ未満。特に優勝馬4頭は480キロを切っており、近年の傾向重視なら大型馬より中型馬が狙いになる。

前走との比較では、マイナス体重で出走した馬の好走確率が低い。馬体を減らしながらも3着以内に好走した12頭のうち、2012年以降の9頭はすべてデビュー戦と同体重以上だった。「当日マイナス体重かつ、デビュー戦の体重未満」になった馬は凡走の危険性が高そうだ(昨年3番人気5着ヒシイグアス、14年2番人気6着ベルキャニオンなど)。

■表4 前走クラス別成績

前走クラス別での注目は、500万条件(現1勝クラス)出走馬だ。過去10年では複勝率28.3%。近5年は【4.3.1.13】と連対馬10頭中7頭を占め、複勝率38.1%は中央G1組を上回ってくる。ほかに好走馬が多いのはその中央G1組と、中央G3組。新馬・未勝利戦を勝ち上がってきたばかりの馬は好走がなく、オープン特別組も連対には届いていない。

■表5 前走500万条件からの3着以内好走馬

前走500万条件からの3着以内好走馬は表5の13頭。そのすべて、または12頭に該当するのが、前走「芝1600m~2000m」「1月以降」「4番人気以内」「2着以内」の4項目。これらを満たす「前走1月以降の芝1600~2000m戦・500万条件で4番人気以内かつ2着以内」の馬は【4.2.4.15】複勝率40.0%になる。

また、近年は前走を3番人気以内で勝ってきた馬の活躍が多く、過去4年では【3.3.0.5】連対率54.5%を記録している。

■表6 前走重賞からの3着以内好走馬

前走で中央競馬の重賞に出走していた好走馬は15頭で、そのうち13頭はスプリングSで3番人気以内の支持を集めていた。前走重賞組で当日3番人気以内だった馬は【5.5.3.8】複勝率61.9%、4番人気以下は【0.1.1.42】同4.5%と差があり、この組は人気だけで取捨を判断しても大きな間違いはない。4番人気以下で好走した2頭、プラチナヴォイスは萩S、ベルシャザールはホープフルSと、ともにオープン勝ちの実績を持っていた。前走については、好走した15頭すべてが4着以内、そして12頭が3番人気以内。前走3番人気以内かつ4着以内だった馬は【4.4.4.9】で複勝率は57.1%と高い。

■表7 前走オープン特別からの3着以内好走馬

最後に表7は、オープン特別組の好走馬2頭である。このマイネルホウオウ、ディキシーナイトはともに前走1番人気で1着、そして前走から200~400mの距離延長だった。前走のオープン特別を1番人気で勝ってきた馬はほかに1頭、2011年2番人気のリベルタスがいるが、同馬は若駒Sから200mの距離短縮で13着大敗を喫している。

【結論】

スプリングSは近年、前走500万条件(現1勝クラス)出走馬の活躍が目立ち、特に3番人気以内で勝ち上がってきた馬が好成績を残している。今年のメンバーでこれに該当するのはファルコニア1頭だ。デビュー2戦は連続2着だったが、2走前の未勝利戦、そして前走・あすなろ賞(2番人気)と2連勝。このあすなろ賞まで2→2→1→1着という戦績は2016年の優勝馬・マウントロブソンとまったく同じだ。前走の馬体重は446キロ(デビュー戦452キロ)。ここから馬体を減らしてくると割引が必要だが(表3)、増減なし、あるいはプラス体重での出走になれば期待が持てそうだ。

ほかに、前走重賞組(表6)ではホープフルS3番人気2着で、今回も上位人気が予想されるヴェルトライゼンデ。そしてオープン特別(表7)のジュニアCを1番人気で制し、距離延長になるサクセッションも有力。もう1頭加えるなら、前走の1勝クラスで1番人気2着だったアオイクレアトールを挙げたい。

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