JRA-VANコラム
阪神芝2000mで行われるチャレンジCの特徴は?
今週から開催が替わり、中山・阪神・中京の3場開催が始まる。土曜には中山でステイヤーズS、阪神でチャレンジC、日曜には中京でチャンピオンズCと3鞍の重賞が組まれている。今回のデータde出~たでは、11月から連続開催となる阪神競馬の土曜メイン・チャレンジCをピックアップ。芝2000mで行われている近3年のレース傾向ならびに前開催の同コースの傾向から馬券で狙える馬を探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。
まず表1は阪神芝2000mで施行されているチャレンジC近3年の3着以内馬一覧。いずれも良馬場で行われ、勝ちタイムは1分58秒3~59秒1の間でおさまっている。昨年は前半1000m通過61秒2とスローペースとなり、上がり勝負となった。ただ、17年・18年も33秒台後半~34秒台の上がりを使った馬が3着以内に入っている。4コーナーで10番手以下からだと厳しく、先行~中団から速い上がりでまとめられる馬が好走している。
人気別成績では1番人気馬は【1.0.0.2】で3着以内に入ったのは17年1着サトノクロニクルのみ。対して2番人気馬は【2.0.1.0】で近2年続けて勝利しており、複勝率100%と安定している。配当的には近3年いずれも3連単5万円未満と比較的堅めの決着が続いている。
表2は年齢別成績。黄色で強調した3歳馬が17年サトノクロニクル、昨年のロードマイウェイと2勝をあげ、複勝率66.7%と非常に高い。近3年で毎年1頭は3着以内に入っている。
4歳馬は一昨年のエアウィンザーが勝利。3着以内馬2頭はともに上位3番人気以内に支持されていた。5歳馬は勝利こそないものの、2着2回。一昨年2着マウントゴールドは4番人気、昨年2着トリオンフは8番人気での好走だった。6歳馬の好走はなく、7歳以上は17年デニムアンドルビー(当時7歳)が2着に入っている。
表3は前走からの距離増減別成績。距離短縮組は17年サトノクロニクルが勝利し、複勝率44.4%と最も高い。3着以内馬4頭中3頭が前走菊花賞組だった。
距離延長組は一昨年のエアウィンザー、昨年のロードマイウェイと近2年続けて勝利。両馬は前走オープン特別で勝利をおさめていた。なお、前走同距離の2000m組は勝ち星がなく、連対率、複勝率ともに最も低い。
表4は前走着順別成績。黄色で強調したように好走馬の大半が前走1着か前走10着以下から出ている。前走1着馬は一昨年1・2着、昨年は上位3着までを独占し、連対率57.1%・複勝率71.4%と非常に高い。複勝回収率も211%と高く、今回も前走1着馬はチェックしておきたい。
前走10着以下から3着以内に巻き返した3頭は前走菊花賞組だった。今年も該当馬がいれば、注目したい。
表5は前開催に阪神芝2000mで行われた2勝クラス以上の特別戦3鞍の種牡馬別成績。今週の阪神芝も前開催と同じAコースで施行される。ディープインパクト産駒が3鞍すべて勝利しており、連対率・複勝率66.7%と非常に高い。オープン特別のアンドロメダSでは3歳馬アドマイヤビルゴが断然の1番人気に応えて、差し切り勝ちを決めている。内回りのレースではあるが、速い上がりを出す馬が多いディープインパクト産駒の活躍が目立っている。
2着には同系のロードカナロア産駒、キングカメハメハ産駒が好走している。
最後に表6は阪神芝2000mで行われた特別戦3鞍の前走距離別成績。黄色で強調した前走2200m組が連対率42.9%・複勝率57.1%と抜けて高い。3レースともに3着以内馬が出ており、今回のチャレンジCでも該当馬がいれば注目しておきたい。
前走2000m組は2勝をあげており、複勝率26.7%と前走2200m組に次いで高い。3着以内馬は大半が前走2000~2200m組から出ていた。
ライタープロフィール
ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。
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