JRA-VANコラム
【CBC賞×過去データ分析】前走の距離によって好走傾向が激変!?

先週のアイビスサマーダッシュに続き、今週はサマースプリントシリーズの第4戦・CBC賞が組まれている。真夏の中京で開催されるスプリント重賞を過去10年のデータから分析していくが、小倉開催となった20~22年は集計から除き、中京芝1200mで開催された7回(16~19年、23~25年)を対象とする。データ分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

人気別成績で大きな特徴と言えるのが、1~7番人気が各1勝とバラけていること。連対率や複勝率を加味すると、8番人気までは十分にチャンスがありそうだ。その一方で10番人気以下の好走は2着1回のみと、ふたケタ人気にとどまると馬券圏内が一気に遠ざかる。また、単勝オッズでいえば30倍以内がひとつの目安となるだろう。

集計対象の7回の好走馬は、前走で1200mか1400mを走っていた馬が大半を占める(※表2~4の前走は中央戦に限り、芝・ダートを問わない)。そこで両パターンについて、前走着順と前走4角通過順を絡めたデータを確認しておきたい。
前走1200mの場合、前走着順は「前走2~3着」と「前走4~5着」がともに複勝率30%台で安定している。特に「前走4~5着」は単複の回収値も高く、狙ってみる価値がありそうだ。
前走4角通過順は「前走4角1番手」「前走4角2番手」「前走4角3~4番手」「前走4角5~6番手」がいずれも複勝率33.3%をマーク。そして、これら「前走4角1~6番手」に関しては、前の番手ほど勝率が高いこともわかる。すなわち、前走1200mの場合、その前走で前につけていた馬ほど好走しやすいとみてよさそうだ。

前走1400mの場合、「前走1着」は3頭中2頭が勝ち切っており、該当馬がいれば要注目。また、「前走10着以下」も1、2着馬を1頭ずつ出しており、大幅な巻き返しにも警戒しておきたい。なお、前走4角通過順は「前走4角5~6番手」と「前走4角7~9番手」が優秀な成績を収めているのだが、今年の登録馬には該当する馬がいなかった。

その一方で、距離を問わず傾向に明確な違いがないデータもあり、それが前走上がり順である。表4のとおり、前走で上がり1~3位だった馬は複勝率8.7%にとどまる。勝ち馬2頭を出してはいるが、複勝率が10%を切るようだと強調はしづらい。むしろ、前走で上がり4位以下だった馬のほうが複勝率22.8%と好走しやすくなっている。

集計対象の7回では、4角1番手(≒逃げ馬)だった馬が【2.0.4.1】と高確率で好走を果たしており、どの馬が逃げるのかを予想することも大事になってくる。そこで、逃げた7頭が前走と2走前にどんな競馬をしていたかを調べたところ、前走で逃げていた馬は1頭しかいないのに、2走前では逃げていた馬が5頭もいることがわかった。
【結論】
前走距離別の好走条件に合致する馬は4頭
前走1200m出走馬は登録20頭中16頭を占める。この場合、「前走2~5着」「前走4角1~6番手」が好走率の高い条件で、両方を満たすのはジェニファー、ディアナザール、レイピアの3頭だ。
前走1400m出走馬は、今年は1頭しか見当たらない。そのレッドエヴァンスは、勝率66.7%の「前走1着」に該当し、この段階で軽視できない。また、以上の4頭は前走上がり4位以下のデータにも当てはまっている。
そのほか、2走前で4角1番手だった馬としてプロトポロスと、昨年の覇者インビンシブルパパの2頭を挙げておく。
ライタープロフィール
出川塁(でがわ るい)
1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。
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