展望
チャンピオンズCはレース史上に残る豪華メンバー!注目はケイティブレイブとルヴァンスレーヴ!!
2018年11月28日 17:54配信
フェブラリーS、帝王賞、南部杯、JBCクラシックといったダート主要競走の連対馬が揃って出走。さらに海外からの遠征馬もやってきて、今年のチャンピオンズカップはレース史上に残る豪華メンバーとなった。水曜になってゴールドドリームが回避を表明したものの、それでもまだタイトルホースやGI・Jpn1競走入着馬が多数参戦する。
JBCクラシックを制したケイティブレイブは、それまで地方側のダートに良績が偏っていただけに、適性の広さを見せつける一戦でもあった。あるいは馬自体が充実期を向かえ、以前はさほど得意でもなかった条件においても走れるようになっている可能性もある。いずれにしても今年のダート中距離を背負ってきたのはこの馬。ここで完全に天下を取ったと宣言したいところだ。
古馬に挑むのが3歳馬のルヴァンスレーヴ。挑むという表現を使うのが失礼かもしれないほど、ここまでの成績は完璧だ。前走の南部杯でゴールドドリーム以下を破り、古馬とも戦えることを既に示している。これまで唯一の敗戦が伏竜ステークス。敢えて不安材料を挙げるなら今回も「中央のダート・1800m・コーナー4つ」という条件であること。ただ、それも難癖に思えるほど、ここまでのレース内容は強い。
3歳馬ではオメガパフュームも存在感を見せたいところ。ルヴァンスレーヴの影に隠れてしまっているが、JBCクラシック2着だからこの馬も上位候補に挙げられて当然。確実に差し脚を伸ばしてくるタイプで、勝ちきれるかどうかはともかく、実績馬たちの一角を崩す可能性はある。
馬名が似ているサンライズソアとサンライズノヴァは前者が逃げ先行、後者が追い込みで脚質は全く違うのが面白い。逆にこの2頭のどちらか片方だけは、レース展開次第で人気以上の好走を果たす可能性もあるということになる。
フェブラリーSを勝ったノンコノユメはその後4,4,4着。距離延長がプラスに働いたうえで展開が向けば……というのが好走条件か。JBCレディスクラシックを制したアンジュデジールも無視はできない存在。牡馬相手に走ったエルムSが5着だからこのメンバーでは苦しいかもしれないが、2015年にJBCレディスクラシック2着からここで12番人気1着したサンビスタの例もある。
最後に、アメリカからやってくるパヴェル。G1のスティーブンフォスターハンデを勝ったときは早め先頭からの押し切り。パシフィッククラシック2着時は道中2番手。差し脚を伸ばすというより道中位置がそのまま着順になるようなタイプなので、まずはどの位置を取れるかという話になる。
text by 須田 鷹雄