展望
注目の2歳牝馬が揃う阪神JF!注目はシェーングランツとダノンファンタジー‼
2018年12月3日 12:50配信
現2歳の牝馬ナンバーとも言われるグランアレグリアが朝日杯に回ったため、今週の阪神JFに出走する牝馬はチャンスが広がった。既に重賞で実績のある馬から新馬戦を勝ったばかりの馬まで、フルゲートをはるかに超える頭数が登録してきている。
血統的に注目で、かつ実績もあるといえばシェーングランツだろう。半姉はあのソウルスターリング。デビュー戦こそ5着に敗れたが、その後は未勝利戦、アルテミスSと連勝してみせた。特にアルテミスSは後方から力強く差し脚を伸ばしての勝利。上がりタイムも33秒8と速かった。レース内容から、阪神外回りコースも合いそうだ。
アルテミスSで2着だったのがビーチサンバ。上にはフサイチリシャールなど活躍馬が多数いる、こちらも良血馬。新馬戦では好位の競馬、アルテミスSでは差しとそれぞれ異なる競馬で好走しており、対応力の幅があることは魅力だ。
ファンタジーSを制したのがダノンファンタジー。デビュー戦はグランアレグリアと同じレースになってしまい2着に敗れたが、その後は連勝で重賞を制覇。しかも連勝はともに2着馬にはっきりとした差をつけてのものだった。1400mまでしか経験のないファンタジーS勝ち馬が阪神JFに臨む形だとちょっと不安だが、この馬の場合はもともとマイル戦を2回走ったあとにファンタジーS。距離に問題はないし、むしろ1600mのほうがベターのように感じられる。
ファンタジーS2着馬ベルスールは1400mしか経験していないので距離延長が課題。仮にこなしてくればこの馬にも上位に食い込むチャンスはある。
重賞好走馬ではデイリー杯2歳S2着のメイショウショウブも登録している。4戦1勝だが他の3戦も2着か3着で、相手なりに走るタイプ。ダートもこなすなど、対応力の幅が広い。デビュー戦こそ後方からの競馬だったがその後は安定した先行力を見せており、今回も積極的な位置取りをしてくるのではないかと思われる。
500万特別を勝ってきた馬ではレッドアネモスに注目したい。この2歳世代が絶好調の友道厩舎、しかも2戦2勝ということで期待が膨らむ。この馬は血統から見てキレる脚は使えなさそうだが、そのぶんこの2走は積極的な位置取りで補ってきた。人気の差し馬たちが牽制しあう展開になると、前残りの可能性が出てくる。
過去10年の阪神JFで3頭が馬券に絡んでいるのが前走赤松賞組。今年は4戦して1,4,4,1着のジョディーが該当馬なのでそれほど強気にはなれないが、4着のうち片方は新潟2歳Sで、重賞でもある程度走れることは証明している。逃げ・先行馬どうしの兼ね合いは問題になるが、この馬としては自身の持ち味である先行力を生かすしかない。