展望
デビュー3連勝へ!サートゥルナーリアは視界良好!!
2018年12月25日 13:59配信
ロードカナロア×シーザリオという良血、サートゥルナーリアが人気の中心となりそうなホープフルS。調教でも猛時計を連発しており、とにかくムードが良い。
2000mという距離ははじめてとなるが、1800mの萩Sで見せた内容からも、あと1ハロンでいきなり止まることは考えづらい。なにか疑うとしたらここまでに戦ってきた相手関係で、ちょっとメンバーに恵まれての2連勝であったことは事実。ただ、それぞれ完勝してきているので、この馬自身の能力は結局高い、という可能性もある。
実績で勝るぶん、人気に異議を唱えたいのがニシノデイジー。札幌2歳Sでは捲り、東京スポーツ杯2歳Sでは差しと、自在性を見せて重賞を連勝してきた。しかも札幌はかなり上がりのかかる競馬、東京は自身の上がりが33.9秒。展開や馬場に左右されず結果を出せるのは、地力の表れか。日高から登場した大物、ここも突破するようだと、ノーザンファーム一辺倒になりがちなクラシック戦線が来年は違った彩りになってくる。
これらに待ったをかけようというのがアドマイヤジャスタ。こちらは2000mが大歓迎のタイプで、将来的にはむしろもっと距離があってもいい。デビュー戦こそ取りこぼしたものの、その後は危なげのない2連勝。特に未勝利戦で差しの競馬を経験してきたことはここで生きると思う。重賞になって以降のホープフルSは差し決着が多く、前からだけ競馬をしてきた馬よりは、差し経験がある馬のほうがベターだ。
ブレイキングドーンは京都2歳S2着で重賞レベルの能力を証明済み。その京都2歳Sは上がりが11.6-11.2-11.6秒と速く、どちらかというとこの馬には向かないレースだった。そこで2着を死守したぶん、ホープフルSが持続力勝負になった場合にはファンの期待以上の走りを披露できる可能性がある。
その京都2歳Sで4着だったミッキーブラックも、当時と違う流れの競馬を期待する立場。時計は少しでもかかったほうがいいし、上がりタイムも要する競馬のほうが良いというタイプ。前走着順だけを見てしまうと評価できなくなってしまうが、今回と同じ中山芝2000mの芙蓉Sを勝っていることは強調材料。デビュー前、牧場での評価が高かった馬だけに、どこかでまた激走してくる可能性は十分だ。
ヴァンドギャルドはディープインパクト産駒らしく、速い上がりタイムをマークしてデビューから1,3着。前半が速く流れる競馬になってどうかは未知数だが、新馬戦から差しの競馬をしてきたあたりは、ホープフルSの傾向に向きそうだ。前走はニシノデイジーの3着だが着差はハナ+アタマとわずかで、逆転の可能性が無いわけではない。藤原英昭厩舎の馬だけにまだ伸びシロも残していそうだ。
text by 須田 鷹雄