展望
砂の常連組が集まるなか、ダート初挑戦の桜花賞馬ソダシに注目!
2021年11月30日 15:03配信
今年のチャンピオンズカップは、ソダシの出走が話題となっている。桜花賞馬の初ダートというなかなかないケースだけに、ファンも評価を迷うところだろう。
こればかりはやってみないと分からない。母ブチコはダートの活躍馬、父クロフネは武蔵野ステークスとジャパンカップダートを圧勝した馬だけにダートはこなしてもおかしくはない。ただいきなりG1レベルでのダートがどうか。これまで初ダートでJRAのG1に勝った馬はおらず、最高着順は3着。これを超えたら偉大な記録となる。
迎え撃つダートの常連組には、昨年このレースを勝ったチュウワウィザードがいる。今年はサウジアラビア、ドバイへの遠征もあったので4戦しか消化しておらず、秋は1戦のみ。状態面でフレッシュなのは有利だ。その1戦、JBCクラシックは3着だったが今回そこでの1,2着馬は不出走。相手関係の有利さも強調材料となる。
テーオーケインズは今年の帝王賞を制して一気に世代交代を進めるかと思ったが、JBCクラシックでは4着に敗れてしまった。ここで良い競馬をして再び天下取りに名乗りを上げたいところ。中京ダート1800mは4走前にオープン特別を勝っており、コース適性もある程度保証されている。
カフェファラオは今年のフェブラリーSでG1ホースになったが、そのあとかしわ記念5着、芝を試した函館記念9着と大敗が続いてしまった。中京はダート1900mのシリウスS勝ちがあるので全く駄目ということはないだろうが、ベスト条件は東京ダート1600mなので、今回はコース克服がテーマとなる。
そのカフェファラオは1着か大敗かという極端なタイプだが、オーヴェルニュもそういうところがある。通算成績こそ[8-3-0-12]だが、2勝クラスに上がって以降は1着か4着以下かのどちらかになっている。G1・Jpn1ではこれまで13着と7着なのでそこからいきなりここでの1着は難しいかもしれないが、同じコースでのG2勝ち(東海S)もある馬なので、その適性を生かして好走を狙いたいところだ。
エアスピネルは8歳になったが、前走の武蔵野ステークスでも2着と元気なところを見せている。騎乗予定だったムーア騎手が急遽帰国することになって乗れないのは痛いが、左回り巧者である点を生かして上位を狙いたいところ。昨年は7着だったが上がりタイムは3位タイで、それなりの内容ではあった。
カジノフォンテンは川崎記念、かしわ記念と中央馬相手に大レースを制したが、ここ2戦は大敗。ただ逃げ先行馬が崩れるときに大きく崩れるのは仕方ないし、相手が油断してくれたほうが逃げ切りなどは決まりやすい。
text by 須田 鷹雄