展望
注目馬はやはりリバティアイランド!対抗は桜花賞上位馬か?
2023年5月16日 12:17配信
オークスはリバティアイランドが圧倒的な人気で迎えることになりそうだ。4角最後方から一気に差し切った桜花賞の内容は圧巻で、東京芝2400mでも同様の競馬ができる可能性は十分ある。この馬の母ヤンキーローズはオーストラリアでG1を2勝しているが、その距離は1400mと2000m。2400mがベストでない可能性はあるが、守備範囲ではありそう。速い上がりを出せる末脚が生きる展開ならなおさらだ。
桜花賞2着のコナコーストは見せ場十分の競馬だった。こちらは母系がやや短距離~マイル寄りのところがあるので、距離をこなせるかどうかがひとつのテーマになってくる。
1週前追い切りを見ると状態面では桜花賞と同等かそれ以上が望めそうだ。
桜花賞3着のペリファーニアは、エフフォーリアの半妹という血統的ポテンシャルが魅力。まだキャリア3戦で伸びシロも残している。関東馬なので、自地区で競馬ができるというのも今回はチャンス。好位につけてしぶとく脚を使いたい。
桜花賞4着のハーパーは、距離こそ違えど東京で重賞を勝っている(クイーンC)というのが強み。父ハーツクライの産駒もこの世代を含めて2世代を残すのみとなった。東京とも相性の良い血統なので、ここで父にクラシックのタイトルをプレゼントしたい。
桜花賞5着ドゥアイズは、キャリア6戦目ではじめて馬券の対象から外れた。それでも掲示板に踏みとどまっているあたり、安定味は超一流という印象。オークスで勝ち切るところまでは難しくとも、また掲示板レベルの好走は望みうる。
ライトクオンタムは、この世代がラストクロップとなるディープインパクトの産駒。自身を入れて6頭しかいない同期の大将格だ。桜花賞では8着と敗れたが、距離延長で巻き返したいところ。一方でシンザン記念はかなりメンバーが軽かったので、地力が足りるのかどうかという問題は抱えている。
桜花賞11着のラヴェルはアルテミスSでリバティアイランドを負かしている。東京で良さが出てくるようだと、巻き返しもありうる。
フローラSを勝ったのはゴールデンハインド。先行して粘るというのはフローラSの好走パターンで、その形にうまく持ち込んだ。今回がデビューして8戦目、これまで4着以下が3回あるということで、状態や能力の絶対値を高く見積もることは難しいが、今回も展開を味方につけて好走したいところだ。
フローラS2着のソーダズリングはここまで2,1,2着、3戦すべて1番人気とファンの期待が大きい馬だ。母ソーマジックは08年に桜花賞3着からオークス8着という結果だったので2400mは少し不安だが、父方からスタミナのサポートを受けている可能性もある。
text by 須田 鷹雄