展望
抜けた馬がいない大阪杯!どの馬の激走があっても不思議ではない
2024年3月26日 11:49配信
ドバイワールドカップ開催に遠征した馬が多いこともあり、抜けた馬がいない今年の大阪杯。G1馬は何頭かいるが、重賞実績がそこまででもない馬の激走があっても不思議ではないメンバー構成だ。
主役の1頭が昨年のダービー馬タスティエーラ。前走の有馬記念では直線不利を受け6着だったが、それ以上に13番枠だったことでポジションが取れず、ずっと外を回る競馬になったことが響いた印象だ。東京で大きなタイトルを取った馬だが瞬発力というよりは持続力で勝負するタイプ。阪神内回りは向きそうだ。
ソールオリエンスは昨年の皐月賞馬。前走の中山記念では4着だったが、距離が足りないことといかにも差し遅れリスクがありそうな競馬だったので前走に関する心配はない。ただ皐月賞はすべてがうまくいった印象で、内回りだと1着までは差し届かない可能性もある。逆にここで勝ち負けになるようならば、天皇賞秋やジャパンカップが楽しみになる。
ローシャムパークは香港カップで8着と大敗したが、不利と言われる沙田競馬場芝2000mの外枠だったのでそこまで悲観する必要はない。その前の3連勝は勢いを感じさせるものだったし、差し馬ながら直線の短いコースでも勝っているので今回の舞台への対応も問題なさそう。いずれはもっと長い距離で見てみたい馬でもあるのだが、成績が示すように2000mが距離不足ということはない。
ベラジオオペラは今回と同じコースでチャレンジカップ勝ち。ダービーでは4着だったが上がりタイムはメンバー中最速の33秒0だった。地力だけでG1を勝てるかというと微妙なところで、それだけに今回のメンバー構成のうちに勝っておきたい。上がりが速くなってもかかっても上位には来る馬なので、無理のない範囲で前にいる有力馬を射程圏内に入れつつレースを進めたい。
プラダリアは京都記念を勝っての参戦。2000mで馬券に絡んだのは新馬・未勝利戦での2着のみで今回は正直なところ距離不足の感はある。最近3走は好位での競馬をしているが、2000m戦の流れでも同じような位置を取れるかがまずはポイントになる。重で2戦2勝の馬なので、週末に雨がくるとチャンスは増すだろう。
ロードデルレイは6戦5勝で唯一の敗戦は2400mの神戸新聞杯。速い上がりを使える馬なので阪神内回りより東京などのほうがよい可能性はあるが、独自の武器を持っている点は評価できる。ミッキーゴージャスは正反対でしぶとい競馬が身上。スローペースから上がり勝負になってしまうと厳しいが消耗戦なら牡馬相手でも通用する可能性があるし、牡馬相手のG1ということなら宝塚記念あたりも向きそうだ。
text by 須田 鷹雄