展望
今年のジャパンCは外国馬も日本調教馬も充実!
2024年11月19日 12:00配信
馬券になってもおかしくない外国馬も来日し、久々に盛り上がりそうなジャパンカップ。迎え撃つ日本調教馬も充実している。
ドウデュースは天皇賞秋を制覇。ドバイターフは遠征適性のなさ、宝塚記念は道悪で負けた印象なので、走られてみたら納得である。ジャパンカップは昨年4着だったが、イクイノックスらを意識して6番手から競馬をしたのが末脚のキレに影響したかもしれない。おそらく今回は前走なみの後方待機だろう。差し遅れのリスクはあるが、この馬の良さを出すためには追い込みのほうがよさそうだ。
チェルヴィニアは秋華賞を勝っての参戦。この馬も差しタイプではあるが、ドウデュースよりは前で競馬ができそう。左回りに戻るのも安心感がある。3歳牝馬で54キロという斤量も魅力だ。枠順については、レースそのものの傾向としては内枠のほうがよいのだが、この馬自身は窮屈な形はプラスではない。真ん中あたりを引くのが無難か。
ジャスティンパレスは天皇賞秋で4着。同レースでは昨年2着しているが、やはりこの馬はもっと距離があったほうがよい。天皇賞秋は直線前半で進路探しに手間取った面もあり、4着まで伸びてきたことにはむしろ地力を感じた。内枠から競馬を進めてすんなり進路も見つかるようだと、上位争いに加わってくる。
スターズオンアースはドバイシーマクラシックで8着と大敗したが、それまではキャリアを通じて3着以内をキープしていた馬。昨年のジャパンカップも休み明けで3着だったし、久々は問題にならない。3歳時は差す競馬が多かったがここ3走は積極的な位置取り。ドウデュースとは逆の競馬をすることになりそうで、そのぶん展開次第で逆転するチャンスがある。枠順はぜひ内枠が欲しい。
ソールオリエンスは宝塚記念で2着と復活したが、天皇賞秋は7着。現状ではやはり雨が来ないと厳しいかもしれない。
オーギュストロダンはディープインパクト産駒だけあって日本の馬場にも適性がありそう。ただ苦手の休み明けだったとはいえ、ドバイの馬場で大敗しているのは気になる。ただ昨秋馬場の速いサンタアニタでシャフリヤール(3着)を抑えて勝っているし、例年の外国調教馬よりは日本適性がありそうだ。
ファンタスティックムーンとゴリアットは日本の競馬だと苦労するのではないか。ゴリアットはオーナーがかなり強気のコメントを出していてプロレス的な面白さはあるが……。そのゴリアット、鶏跛という一般的にはすぐ消失する異常歩様(競走能力には影響しない)がずっと続いている特殊な馬なので、パドックなどをぜひご覧いただきたい。
text by 須田 鷹雄