展望
ダート界のトップクラスが多く集まる!チャンピオンズCを分析
2024年11月26日 12:00配信
残念ながら有力馬の回避も出てしまったが、それでもダート界のトップクラスが多く集まったチャンピオンズカップ。ここを引退レースとする大物もおり、ぜひ目に焼き付けておきたいレースだ。
今回が引退レースとしているのが、レモンポップ。昨年の覇者でもある。南部杯の勝ち方は昨年ほどのインパクトを伴うものではなかったが、それでもさすがという内容。2回の海外遠征はともに大敗となってしまったが、国内ではパーフェクト連対を維持しているし昨年以降の国内戦は6戦6勝。逃げるとなると絡まれるかどうかが心配だが、自身の引退に花を添える可能性も高い。
立ちはだかるのはウィルソンテソーロ。同じオーナーのウシュバテソーロがいたのでその脇役的存在だったが、JBCクラシックでついに大きいタイトルを手に入れた。問題は、JBCクラシックの勝ち馬がチャンピオンズカップでは不振なこと。またこの馬自身、1800mと2000mなら後者のほうが良い印象もある。それでも昨年2着しており、見せ場は作ってきそうだ。
サンライズジパングは3歳代表として先輩に挑む。3歳馬は対古馬戦でどれだけやれるかというのがテーマになるが、みやこSを勝ってきた以上、人気2頭以外には格負けすることはないだろう。勇退を間近に控える音無秀孝調教師にタイトルをプレゼントしたい一戦。好位で競馬ができる馬なので、それを生かして結果に繋げたい。
ペプチドナイルはフェブラリーS(11番人気1着)でファンを驚かせたあと、かしわ記念3着、南部杯2着と好走を続けている。一連のレースですっかりマイルのイメージが付いたが、もともとはコーナー4つの1700~1800mを得意にしていた馬。左回りが良いという感触もあるし、今回もファンのイメージ以上に走ってくる可能性がある。
ハギノアレグリアスは若い時から地力そのものは評価されていた馬、なぜか展開が逆風になることが多く「敗れてなお強し」のような競馬が多かった。前走ではシリウスSに勝ったが、昨年もシリウスS1着でチャンピオンズカップは6着。今年こそは前走でつけた勢いを本番に繋げたい。
ガイアフォースは生涯で一度だけ使ったダートがフェブラリーS2着。距離そのものはむしろ1800mのほうが向きそうだし、コーナー4つの競馬も昔はこなしていた。ダート2戦目で慣れがプラス要素になってくると怖い存在だ。
原稿を書いている時点では除外対象だが、デピュー5連勝中のヤマニンウルスが出走枠に滑り込めるようなら、もちろん主役級の一角となる。
text by 須田 鷹雄