展望
今年の阪神JFは登録頭数が多く、まさかの外国馬も参戦!
2024年12月3日 16:00配信
登録頭数が26頭と多く、まさかの外国馬も参戦。今年の阪神ジュヴェナイルフィリーズはなかなかの盛り上がりを見せている。
ブラウンラチェットは新馬戦とアルテミスSを連勝。位置を取るセンスがある一方で速い上がりも使える馬。いまの競馬に必要とされている能力を持っている印象で、関西への輸送さえこなせばやはり有力な存在だろう。
同じアルテミスSからは2,3着馬でもあるミストレスとショウナンザナドゥも出走。当時の着差を考えると逆転は難しいように見えるが、なにかあるとしたら展開の問題。ミストレスはまた逃げるかもしれないが、楽にハナへ立ったうえで自分のペースに落としたい。
ファンタジーS組も1,2,3着馬が揃って参戦。当時は4,10,15番人気での決着、着差もハナ差・ハナ差という内容だったが、微差とはいえ差し切ったダンツエランがやはり一枚上という印象。最近の阪神JFはキャリアの浅い馬が上位に来ることが多く、その点でもキャリア3戦のダンツエランは6戦のモズナナスターや4戦のベルビースタローンより好走パターンに近い。
他に前走重賞組というと、まずはデイリー杯2歳Sを勝ってきたランフォーヴァウ。正直なところ相手関係に恵まれた感もあったが、同距離のG2で牡馬を相手に勝ってきたというのはやはり勲章だ。未勝利勝ちが3番枠だったように馬込みを気にしないのは長所。京都外回りは内ラチ沿いからでも直線進路を見つけやすいので、前半をなるべく距離損せずに効率的に進めたい。
アルマヴェローチェは札幌2歳S2着からの参戦。今回はコース形態も路面もかなり違う競馬になるので苦戦するかもしれないが、京都芝がCコース3週目で、もちろんそれ以前も使われているので多少荒れてくる可能性もある。
コートアリシアンは新潟2歳S2着以来で休み明けを克服しなければならないかもしれないが、上がり上位に入る決め手はある。例年の阪神でなく京都でも、外回りコースならこの馬の良さが出そうだ。
テリオスララは萩S勝ちからの参戦。力はある馬だが、今回は前走で逃げている馬が7頭登録。ハナに行けると強そうだが、まずは逃げ争いがどうなるかというところだ。
アメリカから参戦のメイデイレディはブリーダーズカップジュベナイルフィリーズターフ2着でもちろん強い馬なのだが、アメリカの2歳牝馬芝というカテゴリ自体が層の厚いものではないし、ワンターンで直線が長い1600mというのも合うかどうか微妙。せっかく来てくれたし、しぶとさのある馬なのでなんとか上位に食い込んでほしいところだ。
text by 須田 鷹雄