展望
年末の大一番、有馬記念!主役はドウデュース
2024年12月17日 12:00配信
いよいよ年末の大一番、有馬記念。フルゲートを超える登録馬があり、例年以上の盛り上がりを見せそうだ。
主役はなんといってもドウデュース。昨年の優勝馬であると同時に、今秋は天皇賞秋・ジャパンカップを連勝して臨んできた。ジャパンカップ時がかなりの仕上がりだったので維持できるかがポイントだが、この秋の好調ぶりはかなりのもの。普通の馬だと東京から中山のコース替わりがどうかという問題があるのだが、この馬の場合は昨年勝っているレースなので問題はない。
アーバンシックは菊花賞を勝っての参戦。菊花賞から有馬記念というローテは成功例が多く、3歳馬ゆえ斤量のアドバンテージもある。過去の有馬記念ではその年の中山G2で好走した馬が上位に食い込むことがあったが、今年は古馬に該当馬がおらず、セントライト記念を勝ってきた本馬はそこも強みである。初の古馬戦であっても楽しみな点は多い。
ダノンデサイルは菊花賞で6着と敗れたが、ここでダービー馬の復権を示したいところ。ダービーは上手いレース運びで勝ったが、本来は中山のほうが向くような血統でもある。皐月賞の競走除外を含めると1走おきに4着以下と1着を繰り返しており、その順番でいうと今回は1着ということになるがどうだろうか。
スタニングローズはエリザベス女王杯で復活の勝利を飾った。その勢いを持続したいところだが、今回は一線級の牡馬が相手となる。武器になるのは安定した先行力で、不振だった時期を含めてキャリアのほとんどで道中は好位をキープしていた。その脚質を生かすためにも、今回は内枠が欲しいところだ。
スターズオンアースは昨年の2着馬。この秋は8カ月の休み明けでジャパンカップを使ったが正直トップコンディションではなかった印象だし、大外枠でもあったので7着は仕方のないところだ。一度使われた今回は期待が高まるし、川田将雅騎手がプログノーシスでなくこちらに乗るというのは期待の高さを感じる。
そのプログノーシスはオーストラリアのコックスプレートで2着。やはり力のある馬だ。ただ2000mのスペシャリストとして使われてきたので、2500m戦に対応できるかがテーマになる。初手から位置を取れるタイプではないので、6つのコーナーをすべて外で回るような形は避けたいところだ。
ジャスティンパレスは昨年の1番人気馬(4着)。天皇賞秋とジャパンカップはともにスローペースに泣いた形。スタミナタイプだけに、道中の流れが激しくなって前が止まるような形がこの馬にとっては理想だ。
text by 須田 鷹雄