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インタビュー

日本生命・森さくら(後編):これからの目標「ポジティブな姿勢と前向きな気持ちと」

2022年5月13日 11:00配信
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近年、日本が飛躍的に力をつけ、世界一の座にも手が届きつつある卓球。

試合では、スピード、回転、コースの変化を組み合わせ、戦術を練り、その勝敗には、メンタル面も大きく影響する。選手たちは、わずか直径40mm、重さ2.7gのボールに人生をかけ、それぞれの物語を紡いでいる。

この連載コラムでは、さまざまな選手たちにインタビューし、そのプレーや人間性の魅力に迫る。

今回は、今シーズン後期MVPを獲得するなど、Tリーグ・日本生命レッドエルフの4連覇に大きく貢献した森さくら選手。(インタビューは4月15日オンラインで実施)

(聞き手・文=山﨑雄樹)

後編・これからの目標「ポジティブな姿勢と前向きな気持ちと」


―日本生命レッドエルフの強さの理由について、選手の立場からどう考えていますか。

森さくら選手(以下、「」のみ)

「えーっ。いっぱいあるんですけど、まずは会社のバックアップです。スタッフの数も他のチームに比べて多いと思います。あとは、Tリーグのオフシーズンも普段から皆で一緒に練習しているので、開幕を待ちわびていたかのように『やっときたぞ』という気持ちになれるところもいいなと思います」


―森選手自身がTリーグでプレーする喜びはいかがでしょうか。

「たくさんの方がチケットを買ってくれて会場を埋めてくださることは、今までの卓球人生のなかでもそう多くはありませんので、すごく嬉しいなと思います。卓球界全体を見ても、今までの先輩方もそうですし、去年の東京オリンピックの石川(佳純)選手も(伊藤)美誠ちゃんも(平野)美宇ちゃんもそうですし、皆さんが盛り上げてくれているおかげで、卓球がテレビなどのいろいろなメディアで取り上げてもらえるようになって、少しずつメジャーになってきていることを、ひとりの選手として実感できています」


―森選手について、とても印象に残っている出来事があります。

試合のときに、たまたま宿泊しているホテルが同じで、森選手が朝のランニングか散歩から帰ってきてロビーで私と偶然会ったときに、さっとパーカーのフードを取って礼儀正しく挨拶をしてくれました。他の場面でも感じるのですが、明るさと気遣いができる繊細さが同居している選手だと勝手に思っています。

「明るい方だと思いますが、実は親しい人と話すとすごくネガティブです。(試合中の大きな)声のことや試合のことについて、SNSやYouTubeのコメント欄で見たくない言葉を見てしまったときはすごく傷つきますね。なので、あまり見ないようにしています。そういったことでなくても、卓球の戦術を考えるときもネガティブな方にいってしまうことが多いです。

今は、(竹谷康一)コーチや兄(聡詩さん)がサポートしてくれているので、ふたりに助けられながらやれていますが、ふたりと話すときはどうしてもネガティブになってしまいますね。練習中もミスをすると『だから負けちゃうんだよ』とか『こういうミスをするから勝ち切れないよな』とか、つぶやいてしまいます。小さなミスを気にしないぐらいのポジティブな姿勢と前向きな気持ちがあればいいのですが、そうなれるように今、頑張っています」


―森選手とは全然レベルが違う卓球愛好家の私が言うのは申し訳ないのですが、私もサービスが長くて、相手に強打されてしまって「長い!」とか、動きが間に合わなかったときに「遅い!」とか反省の弁が口をついて出てしまいますが…

「卓球は1ゲーム11点先取なので、1点ミスしてもそこから3点取れば勝ちですし、『1点に気を取られすぎない方がいいな』と最近思っています。もちろん反省はするべきですし、1球1球気をつけていくべきですけど、私はそれ以上に落ち込んでしまうので、直していかないといけないと思っています。コーチや兄は『前よりもよくなっている』、『きのうよりもうまくいっている』とポジティブな声をかけてくれますし、自分も『きのうより前進している。大丈夫』と思うようにしています」

竹谷康一コーチからアドバイスを受ける


―趣味やオフの過ごし方などリフレッシュ方法を教えていただけますか。

「休みがあれば、友達と食事に行きます。最近は子どもが生まれた友達も多いので、

自宅に遊びに行くこともあります。友達と過ごすことが多いです」


―SNSで拝見しましたが、メジャーリーグの開幕戦で、大谷翔平選手の試合を観に行かれていましたね!

「国際大会が終わって少し休みをいただいたので、観に行ってきました。すごかったです。

本当にたくさんの人がいて、エンゼルスのホームなので、皆ユニホームか、ユニホームを着ていなくても(チームカラーの)赤い服を着ていて、赤で埋め尽くされていて、すごく感動しました。そのなかで、ひとりで投げる大谷選手は『かっこいいな。夢があるな』と思いました!」


―今後の目標を教えて下さい。

「チームとしては、もちろんこれからもずっと連覇を重ねていけたらと思いますが、まずは皆で5連覇をつかみ取りたいです。難しいとは思いますが、5連覇できるのは今はまだ私たちのチームしかいないので、歴史にチーム名を刻めるように頑張りたいです。個人では、パリオリンピックの代表選考会が今年から始まりました。厳しい戦いだとは思いますが、パリへの選考というのは、自分が一生懸命頑張ることで、卓球人生も、卓球が終わってからの人生も含めて、自分のこれからの人生にとって、大切な何かを得られると思っています。まずは、少しでも代表に近づいていきたいのと、今、国際大会にたくさん出させていただいているので、世界ランキングを上げられるように頑張りたいです」


―読者の皆さんに一言いただけますか。

「コロナ禍だったので、Tリーグの試合会場に来ることができなかったファンの皆さんがたくさんいらっしゃると思います。もう少し落ち着いたら、来シーズンはぜひ日本生命レッドエルフの応援席で応援していただけると嬉しいです」


【プロフィール】

森 さくら(もり さくら)

1996年4月17日生まれ。大阪府大阪市出身。父・春夫さん、母・裕美さん、兄・聡詩さんの影響で3歳のときに卓球を始める。出身校は青森山田中学・昇陽高校。高校2年生時の2013年度全日本選手権シングルスで準優勝の成績を残し、2014年の世界選手権(団体戦)で銀メダルを獲得。Tリーグでは1stシーズンから日本生命レッドエルフで活躍。2ndシーズンでは、シーズンMVPと後期MVPを獲得。戦型は右シェークハンド両面裏ソフトのドライブ攻撃型。サービスからの3球目攻撃が持ち味。


【著者プロフィール】

山﨑 雄樹(やまさき ゆうき)

1975年生まれ、三重県鈴鹿市出身。小学生、中学生と懸命に卓球に打ち込んだが、最高成績は県4位、あと一歩で個人戦の全国大会出場はならず。立命館大学産業社会学部を卒業後、20年間の局アナ生活を経て、現在は、フリーアナウンサー(圭三プロダクション所属)として、Tリーグ(dTVチャンネル・ひかりTV・AmazonPrimeVideoなど)や日本リーグ(LaboLive)、全日本選手権(日本卓球協会・卓球TV)など卓球の実況をつとめる。東京と北京のオリンピック・パラリンピックではNHKのナレーションを担当。また、愛好家として、40歳のときにプレーを再開し、全日本選手権(マスターズの部・ラージボールの部)に出場した。

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