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暑い夏こそ、お腹を温め夏バテ予防に!
皆さん、こんにちは。「羅さんの未病予防ってなぁに?」東洋医学普及活動家の羅予澤(らよく)です。
東洋医学の考え方をもとに、未病予防や体質改善について皆さんにさまざまな事例を交えてご紹介していきますね。
~夏本番の三伏(さんぷく)がやってくる~
夏本番、突入!! 暑いっ!!!
今回は、夏本番を表す代表的な季節言葉として、現在も用いられている「三伏(さんぷく)」のお話をします。
「三伏」とは、東洋の陰陽五行説由縁の夏の酷暑を代表する暦の言葉です。
・初伏:夏至後の第3の庚の日
・中伏:夏至後の第4の庚の日
・末伏:立秋後の最初の庚の日
上記3つの総称となります。
ちなみに、今年の三伏は
・初伏:7月16日(庚午日)
・中伏:7月26日(庚辰日)
・末伏:8月15日(庚子日)
この真夏、もっとも暑い時期の養生において、特に注意すべきは冷たいものでお腹を冷やさないことです。
重要なことなので覚えやすいように3回繰り返します。
●冷たいものを摂りすぎないこと!
◆冷たいものを摂りすぎない!
▲冷たいものを控える!
この時期は、体温調節のために大量の汗をかき、血液が体表に集中します。
すると、内臓の血液量が下がり、内臓が冷えやすくなります。
内臓が冷えやすくなっている上に、さらに冷たいものを大量に摂れば、内臓の冷えは一気に悪化し、熱中症、夏バテ、下痢など夏特有の症状を招くだけでなく、冷えが体内に溜まり、秋冬の病気の種まきにもなります。
逆に、この季節に、自然の熱エネルギーの力を借りてカラダを温めると、これまでカラダに溜め込んでいた寒気を一気に追い出すことが期待できます。
このことから、東洋医学には「三伏灸(さんぷくきゅう)」という、夏の一番暑い時期にお灸を行う治療法があります。
これは、冷え、むくみ、喘息などの寒証を夏の熱エネルギーとの相乗効果を図り、お灸で治す方法です。
~夏バテ予防の名物と言えば、姜棗茶~
お灸には専門知識を要しますので、自己ケアの方法として、簡単な食養生を一つご紹介します。
それは「姜棗茶(しょうがなつめちゃ)」です。
この中には、姜と棗の二つの食材が使われています。
姜「乾姜(天日干しの生姜)」は、健康に関するテレビ番組でも紹介された、ウルトラ生姜の名で日本でも有名です。(※生の生姜ではないので、要注意)
棗(ナツメ)は、天日干しの大棗を指します。
最古の薬物全書「神農本草経」によると
■乾姜の効用
温中除寒、回陽通脈、治四肢冷え・寒瀉腹痛
(内臓を温め、寒気を駆除、陽気を回復、経脈を通す、四肢の冷え、寒性の下痢・腹痛を治す)
■大棗の効用
補中益気、養脾平胃、調和営衛、生津液、潤心肺、治虚損
(内臓を補い、元気を増す、消化機能を養い、内外の気を調和する、津液を生み、心肺を潤す、虚弱体質を治す)
なお、乾姜と大棗の効能を引き出している一つの肝は天日干しです。
すなわち、カラダの中を温め、補うには、太陽のエネルギーが絶対不可欠です。
作り方は至って簡単です。
<姜棗茶の作り方>
1.乾姜と大棗の比例は1:3。
2.水で煮込む。沸騰したら完了。
3.そのスープを水代わりに飲む。
温かいうちに飲むのが一番効果的ですが、冷めてから飲んでもよし。
辛さを控えめにする場合は、乾姜の比率を減らすか、黒糖をいれてもよし。(※白砂糖は使用しないよう、要注意!)
あるいは、乾姜を粉末にし、飲む前に、入れてもよろし。
今年の暑さは半端じゃない!言い換えれば、太陽のエネルギーが強いということになります。体内に潜んでいる寒気を追い出す絶好の機会ともいえます。
この夏を乗り越えるために予防してくださいね♪
次回は、「紫蘇」についてお話しします。
お楽しみに♪
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