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東洋医学の視点から見る「体質改善」その9 続・2023年の養生の重要ポイント
皆さん、こんにちは。「羅さんの未病予防ってなぁに?」東洋医学普及活動家の羅予澤(らよたく)です。
東洋医学の考え方をもとに、未病予防や体質改善について、さまざまな事例を交えてご紹介していきますね。
~2023年の養生の重要ポイント 経穴(ツボ)編 続き~
前回のコラム「東洋医学の視点から見る「体質改善」その8 2023年の養生の重要ポイント」では、今年の歳運(少火)の影響を最小限に抑えるため、経穴(以下、ツボ)を活用する養生法として、内関(ないかん)、少府(しょうふ)、労宮(ろうきゅう)という3つのツボを紹介しました。
今回は、その続きをお話しさせていただきます。
2023年の歳運が少火(火運不足)であるため、五行の火に対応する五臓 ― 心がまず弱くなります。
五行の「火生土」の生剋関係によると、今年の歳運(少火)の影響で、土の気が弱い傾向があります。
人体の五臓六腑のシステムの中に、土の気に対応する機能は、胃脾の消化機能です。
今年は、胃脾の消化機能が全体的に低下気味と考えられます。
この人体における土の気(胃脾の消化機能)を高めるために、2つのツボのケアをおススメします。
【1】足三里(あしさんり)
足三里は、胃経のツボで、膝下の脛骨と腓骨の隙間にあります。
胃経の五行の属性は土で、足三里の五行の属性も土であるため、足三里は、胃経の本穴です。つまり、土の気がたくさん集まるところと理解してよいと思います。
それと、足三里は胃腸の調子を統括するツボでもあります。とても重要な役割を担っています。消化不良、胃炎、胃痛、便秘、下痢、腹痛など、様々な症状に効きます。
【2】太白(たいはく)
太白は、脾経の3番目のツボで、足の親指の関節の後ろにあります。
このツボの五行の属性は土で、脾経の五行の属性も土であるため、太白は脾経の本穴です。土の気が弱い時に、このツボを使うと、土の気を補う役割を果たします。
外反母趾の場合、甘いものを食べ過ぎると土の気の滞りを招くため、太白のところは極端に弱くなります。
この2つの足三里・太白のツボは、土の気を補い、強くするため、刺激する時に、5の倍数で刺激すると良いでしょう。
ちなみに、数値の5は土の数です。「5」を意識して押し揉むと、効果が増します。
次回は、体質を影響する後天的要因についてご紹介します。
お楽しみに♪
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