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『TFT』初心者のための配置学入門【リクルートの初心者のための『TFT』勝ち方講座 第3回】

2021年4月8日 18:00配信
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どうもみなさん、こんにちは。

今回は「『チームファイト タクティクス』初心者のための配置学入門」と題して、始めたての方が一番つまずきやすい部分をいくつか読み解いていこうと思う。

なお、本稿執筆時点ではまだセットが更新されていないので、古い情報もいくつか含まれているが、基礎的な配置方法なので最新セットでも活用いただけるはずだ。ご容赦願いたい。

それでは、さっそく本題に入ろう。

配置学の基本理念=「効率」


配置を考える上で重要なことをひとことで表すと、“効率”である。

このゲームの戦闘で勝つためには、こちらの駒が倒されるより先に、相手の駒をすべて倒し切る必要がある。なので、“自分のキャリーが効率よくダメージが出せること”と、“相手のキャリーにダメージを出させないこと”を効率よく行うことが、勝利に直結する。

その基本理念を頭に入れた上で、まず“射程”の概念についてふれていく。

基礎編:チャンピオンの「射程」を知ろう


まずは、7列4段=28コマのどこに置けばいいかを考えてみよう。

『TFT』のチャンピオンにはそれぞれ攻撃が届く範囲が決められており、1マス隣まで近づかないと攻撃できないものから、マップの端から攻撃できるものまで幅広く存在している。

その際に重要なのが「射程」という概念だ。

簡単な目安としては、射程180が1マス分(隣)、420が2マス、660が3マス、890が4マス先まで届く射程となっている。

『TFT』で配置できるスペースはこのような感じ


なので、チャンピオンを配置するときに、180のチャンピオンは1列目、420は2列目、660は3列目、890は4列目に置いておけば、相手がどんな置き方をしていてもある程度効率よく各チャンピオンがダメージを出してくれるということになる。

試合が始まると自分と相手のチャンピオンはいっせいに「移動」する。その際に、射程が長いチャンピオンは移動せずに攻撃を開始してくれるが、短いチャンピオンは攻撃が相手に届く距離まで近づいていく。

ちなみに、チャンピオンの中には「シェイド」や「アサシン」といった、相手の陣地の裏に移動してから行動を開始するものもある。これらはどの列に置いてもほとんど影響なく、最初から殴り始める。

各チャンピオンの射程は、チャンピオンをクリックして出てくるステータス(囲み部分)でチェックできるので、配置する前に確認してみることをお勧めする。

チャンピオンをクリックすると現れるウィンドウで、射程距離を確認できる


応用編(1)相手の配置をチェックしよう


実際に配置するときに、自分のチームの射程だけで列を決めていいかと言うと、そうではないのは読者も何となく想像がついているのではないだろうか。

前述した射程の話は、基本理念の“自分がダメージを効率よく出すため”の部分であり、半分の要素でしかない(実際はもっと少ないが、ここでは半分としておく)。

つまり、もう1つの要素の“相手のキャリーにダメージを出させない”を度外視した配置であるということだ。さらに言えば、相手もこちらがダメージを出す邪魔をしてくるわけだから、それに対する対策を行わなければならない。

ここで必要なのが、対戦相手の盤をしっかりチェックしていくということ。相手の盤はショートカットキー(デフォルトでは「1」「3」か「Q」と「R」)を使うか、マップやアイコン等でチェックできる。

ただ、30秒という短い試合間のインターバルで、慣れないうちからすべてを見るのは難しいと思う。なので、最初は“自分のキャリー”と“相手のキャリー”がどこにいるかをチェックしてみてほしい。理由は、2つの理念の両方にキャリーが出てきていることを見れば明らかだろう。

「設定」のショートカットはデフォルトでは「1」「3」か「Q」「R」で順番に見られる


応用編(2)チャンピオンのタイプに応じて配置しよう


具体例を交えて説明する前にもうひとつ、チャンピオンがどういうタイプに分かれているかを確認しよう。

各チャンピオンは大雑把に以下の4つほどに分類できる。これは公式のものではないので、そこだけ注意してもらいたい。

タンクタイプ

タンクタイプは、前衛を張って相手のフォーカスをもらってダメージを代わりに受ける係だ。また、CC(行動阻害)を持っていることが多く、それをどれだけ広範囲に入れられるかも配置で重要になる。

  • 1コスト ウーコン、ガレン、マオカイ、タム・ケンチ、ナサス、エリス、フィオラ
  • 2コスト ブラウム、ジャーヴァンIV、ノーチラス、ヴァイ、ブラッドミア、ジャックス、アニー
  • 3コスト ヌヌ、イレリア
  • 4コスト エイトロックス、セジュアニ、チョ=ガス、シェン
  • 5コスト オーン、リー・シン

キャリータイプ

キャリータイプは前衛後衛は問わないが、相手のフォーカスを受けずに安全にダメージを出し続けることを求められるタイプだ。範囲攻撃や高火力のスキルを持っていることが多い。

  • 1コスト ヤスオ、ブランド、ツイステッド・フェイト、ニダリー、トリスターナ
  • 3コスト ダリウス、カリスタ、シヴィア、ケネン、キンドレッド、ニーコ、シヴァーナ、べイガー
  • 4コスト オレリオン・ソル、オラフ、ケイル、トリンダメア、モルガナ、ザヤ
  • 5コスト サミーラ、ヨネ、セト、スウェイン

サポートタイプ

サポートタイプは後衛であることが多く、CCで相手の動きを止めたり、ヒールやシールドでタンクやキャリーの動きをアシストすることを主とするタイプだ。

  • 2コスト ラカン、ジャンナ、ルル、パイク、ティーモ
  • 3コスト ユーミ
  • 5コスト アジール、ジリアン

アサシンタイプ

アサシンタイプは、開戦時に相手の陣地の裏に回ってからスタートするチャンピオンたち。背後に回って即座に相手の核となる後衛を落とすことが主な役割となる。

  • 1コスト ダイアナ
  • 2コスト ゼド
  • 3コスト アカリ、カタリナ
  • 4コスト タロン

これらを頭に入れた上で具体例を見ていこう(ここで解説することは大多数の盤面で使えるが、すべての場合に適応できるわけでなく例外が多数あることを念頭に置いてみてほしい)

アサシンの配置例

配置で一番わかりやすいのは、アサシンにまつわるところだろう。

アサシンは先ほどの分類でも説明したとおり、相手の後衛をかき乱すことを得意としている。キャリーを直接狙うことができるアサシンは、扱い次第で天と地の差が出るので注意が必要だ。

ただ、配置方法は簡単で、相手のキャリーと同じ縦列に配置すればいい。特に序盤はこの配置にするだけで、通常のキャリーを置いた構成にはほとんど勝てるだろう(終盤までくると、フォーカスされる順番やアイテム状況などを考えて並び順を変えていく必要があるが、ここでは割愛する)。

相手のキャリーに対してアサシンを配置する例


では、アサシンからキャリーを守るにはどうすればいいか。一番簡単な方法としては「ボックス配置」というものがある。メインとなるキャリーを角に配置して、周りを他のチャンピオンで囲うような配置だ。これでアサシンに直接狙われることはほとんどなくなる。

ボックス配置の例。守りたいチャンピオンを隙間なく囲む


ただし、相手のフロントが逆サイドに配置されていたり、あえて後列に配置されていて釣り出されてしまう危険性や、アサシン以外の構成のAoE(広範囲)ダメージをもろに食らってしまう可能性もあるので注意が必要だ。

開戦時、自陣は全体的に後衛に、相手は右上にボックス配置されていた例。試合が始まると……

相手の陣形の隙間にアサシンが入り込むことができた


「CC持ち」の配置例

CCはゲーム用語でよく使われる。「Crowd Control」の略で、大まかにいうと行動を制限することを指す。「スタン」とか「スネア」とかが主に該当するものだ。

キャリーが倒されていなかったとしても、CCによって動けなければ一時的に死んでいるのと同じこと。つまり、CCを正確に当てる、もしくは避けることが配置の上では重要になる。

序盤だと、例えばノーチラスは、目の前にいる敵に対して「ノックアップ」を与える。これをヤスオのような序盤強力なメレーキャリーの対面に配置できれば、序盤の相手のダメージを大きくカットすることができる。

▼ノーチラスの配置例


後半になってくると、エイトロックスやセジュアニがわかりやすい。

セジュアニは前方に円形の範囲で「スタン」を打ってくる。うまく逆サイドにキャリーを配置できるかが重要だ。また、ボックス配置などをしていると全員がスタンしてしまうので、相手がセジュアニを持っている時は警戒しよう。

▼セジュアニの範囲スタン
セジュアニはたくさんの敵がいるところに入り込んで範囲スタンを浴びせる


エイトロックスは、自身から最も遠い敵2体を引っ張るスキルを持っている。そのため、両端に引っ張られてもいいチャンピオンを置いて、真ん中にキャリーを置くのがベストな配置となる。

▼エイトロックスの引っ張り
エイトロックスは、自分から最も遠いチャンピオンを狙う


ただ、毎回別の相手と対面する『TFT』で、ピンポイントにCCを避ける配置をすることはほぼ不可能。なので、CCを無効化できるアイテム「シルバーサッシュ」をキャリーに装備しておけば楽に配置できる。

ダメージ効率を考えた配置例

序盤で言うと、ニダリーが挙げられるだろう。自分から最も遠い敵に槍を投げるスキルを持っているので、狙いたい対象と逆サイドに配置できると一気に有利になりやすい。

▼ニダリーの配置例
ニダリーの槍は、ボックスで守っている相手のキャリーにも届く


後半で言うとセトがわかりやすい。狙っている対象を投げ飛ばして後ろにいる敵にAoEダメージを与えるので、角度をミスしないようにすることが重要だ。

また、セトのようなAoEダメージを持つチャンピオンへの対策として一番簡単なのは、ばらけて配置させることだ。盤面を広く使えば、それだけダメージを受けるチャンピオンが減る。

▼セトの配置例
相手にセトがいる時には、赤サイドのようにまとめて配置するのはNG


対策できるスキルは多くの場合、対角線上に打つものか、攻撃している対象を中心に何かを起こすものなので、細かくスキル説明を読んでいくことをお勧めする。

※ ※ ※

いかがだっただろうか。

最初は操作や判断が追いつかないところが多くて苦戦するとは思うが、何事も慣れていくものなので、一つずつできることを増やしていくよう心がけよう。

ではまた、次の記事で。

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チームファイト タクティクス:https://jp.leagueoflegends.com/ja/featured/events/teamfight-tactics

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