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JRA-VANコラム

G1馬3頭登録! 阪急杯を制する馬は?

2021年2月25日 18:35配信
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フェブラリーSが終わると、春のG1の足音がいよいよ近づいてくる。今週は中山で中山記念、そして阪神では阪急杯と、それぞれ大阪杯と高松宮記念をにらむ一戦が行われる。この2レースではG2・中山記念のほうに好メンバーが揃いやすい印象だが、今年はG3の阪急杯にG1馬が3頭登録してきた。そこで今回は、その阪急杯を分析してみたい。

優勝馬には高松宮記念への優先出走権が与えられる阪急杯。この一戦に、今年はG1馬が3頭登録してきた。そんな実績馬が力通りの結果を残すのか、それとも新星が誕生するのか。JRA-VAN Data Lab.Target frontier JVを利用して過去の傾向を分析してみたい。なお、集計対象は表8を除き過去10年とした。

■表1 過去10年の阪急杯に出走したJRA・G1優勝実績馬

冒頭にも触れたように今年の阪急杯にはG1馬が3頭登録してきた。過去10年の阪急杯に出走したJRA・G1優勝実績馬は表1ののべ13頭(平均人気3.8)で、その成績は【2.2.2.7】勝率15.4%、複勝率46.2%。G1馬以外も含めた1~6番人気馬(平均人気3.5)の合計成績は【7.9.7.37】勝率11.7%、複勝率38.3%となり、同じような人気であればG1馬のほうが信頼性はやや高い。ただ抜群の好成績とまでは言えず、G1優勝実績のない馬でも勝負になりそうな印象だ。

■表2 人気別成績

人気別の成績は、1、2、4番人気が複勝率60.0%で並び、特に2、4番人気は単複の回収率も高い。ただ、それらの馬が優勝したのは2011~16年に集中しており、17年以降の近4年はすべて6番人気以下の馬が勝利を収めている。近年の流れを重視するなら、1着候補にはやや穴っぽい馬を選びたい。

■表3 年齢別成績

年齢別では5歳馬が最多の5勝を挙げ、勝率、連対率はトップ。複勝率は25.8%の4歳馬が1位だが、1勝止まりと勝ち切れない傾向だ。また、その4歳の好走馬8頭中7頭は5番人気以内で、6番人気以下は連対がない。5~8歳馬は6番人気以下でもそれぞれ1、2頭が連対しており、穴狙いなら5歳以上の馬を重視したい。

■表4 枠番別成績

枠番別の成績は【0.0.0.20】の5枠を中心に中枠不振。馬番では8~10番が計【0.0.0.30】と好走がなく、7番も【0.0.1.9】と連対なし。また4~6番は【0.4.4.22】と勝利がなく、優勝馬は3番以内か11番より外から出ている。ただ、今年は例年と違い年明けにも阪神開催があったため、これまでの傾向が当てはまらない可能性があることには注意したい。

■表5 前走レース別成績

前走レース別で出走馬が多いのは、阪急杯と同じ阪神芝1400mで行われている阪神C(12月・G2)のほか、シルクロードS、京都金杯、そして東京新聞杯といった年明けのG3戦。このうち、東京新聞杯組は【0.0.2.15】の不振。また、G1・マイルCS以来の休養明けだった馬は6頭出走して連対なしに終わっている。

■表6 前走阪神Cからの3着以内好走馬

前走阪神Cからの3着以内好走馬は表6の9頭。このうち7頭は芝1400mのG2で連対した実績があり、残る2頭は4歳馬だった。そして同じく9頭中7頭には、阪神芝コースの重賞で連対経験があった。阪神C組は、芝1400mや阪神芝での実績に注目したい。

■表7 前走シルクロードSからの好走馬

表7は前走シルクロードSからの好走馬4頭である。そのうちダイアナヘイローを除く3頭は、前走のシルクロードSを6番人気以下で馬券圏外に敗退したにもかかわらず、1ハロンの延長となるこのレースでは4番人気以内に支持されていた。

2012年のマジンプロスパーは芝1400m3戦2勝(うち阪神1戦1勝)、翌13年の同馬はディフェンディングチャンピオンとしての出走だった。そして2017年のヒルノデイバローは、2走前まで芝では7戦連続6着以下だったが、前走・シルクロードSで初めて4着と好走。いずれも「変わり身」「上積み」が期待されての上位人気だ。2018年のダイアナヘイローだけはやや色合いが異なるが、前年夏の4連勝後、G1初出走のスプリンターズは15着、そして前走のシルクロードSは休養明けで16着。過去2回の休養明け2戦目は3→2着、2→1着と着順を上げていた。シルクロードS組なら、距離・コースや臨戦過程などから前走以上の走りを期待できるような馬を狙いたい。

■表8 阪神C、シルクロードS以外からの好走馬

最後に、阪神C、シルクロードS以外からの好走馬も見ておきたい。この組は過去10年のうち前半5年(2011~15年)では3着以内に6頭しか入っていなかったが、2016年以降の後半5年では11頭が好走している。その11頭のうち、前走が国内だった10頭中8頭は「前走で」3番人気以内の支持を受けていた。この組の前走3番人気以内馬は【1.2.5.6】複勝率57.1%を記録するのに対し、前走4番人気以下だった馬は【2.0.0.36】同5.3%(前走国内・過去5年)。特に前走4番人気以下・阪急杯5番人気以内の馬は【0.0.0.8】と、人気馬が苦戦を強いられている。

【結論】

今年の阪急杯には、インディチャンプ(牡6歳)、ダノンファンタジー(牝5歳)、そしてレシステンシア(牝4歳)と世代が異なる3頭のG1馬が登録してきた。中でも有力なのは、5歳馬(表3)のダノンファンタジーだ。前走の阪神C(G2)を制して芝1400mは2戦2勝(ほかにファンタジーS)とし、阪神コースはこれで7戦5勝(阪神JFなど)。阪神C組(表6)の好走条件にズバリ当てはまる。

インディチャンプは阪神でマイルCS2着、芝1400mでは前走の阪神C3着と悪くはないが、その阪神Cで連対まで届かなかったこと、そして6歳馬という点でダノンファンタジーにはやや見劣る。レシステンシアは前走のマイルCSが4番人気(8着)で今回は上位人気必至と、表8の「その他の組」で凡走した人気馬8頭と重ってしまうことや、マイルCS以来の馬は好走しても3着止まりに終わっているのが気になる材料だ。

G1馬以外では、3勝クラスを2番人気で勝ち上がってきたメイショウチタン(表8)。人気薄が予想される4歳馬(表3)という点では減点が必要だが、ここ4年は中~下位人気馬が勝利をさらっている(表2)。今年はダノンファンタジー以外にすんなりとデータをクリアする馬が不在だけに、少々のマイナス材料には目をつむって狙う手もありそうだ。全4勝を芝1400mで挙げ、うち3勝は阪神というコース巧者でもあり、ロードカナロア(2013年1着)との父子制覇が見られても不思議はない。

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