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JRA-VANコラム

春のスプリント王に輝く馬は? 高松宮記念分析

2021年3月25日 11:50配信
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春のスプリント王決定戦・高松宮記念。今年は1200m戦未経験馬の参戦も多く、レシステンシアやインディチャンプなどは上位人気にも推されそうだ。これら初距離組が勝利を飾るのか、それとも香港スプリントを制したダノンスマッシュをはじめとする距離実績馬が貫禄を見せるのか。JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用して過去の傾向を分析したい。

■表1 1200m戦初出走だった高松宮記念3着以内馬

表1は、高松宮記念(旧高松宮杯)が芝1200mのG1になった1996年以降について、1200m戦初出走だった3着以内馬を調べたものだ。該当馬は8頭おり、ペールギュント以外の7頭は芝1400mのG2で連対実績があった。ほかに過去10年では、一昨年にミスターメロディが芝1200m初出走(ダート1200mは1戦)で優勝を飾っており、この馬も2走前の阪神Cで2着に好走していた。距離未経験馬なら、芝1400mのG2で勝ち負けに持ち込んだ実績が欲しい。

■表2 人気別成績

ここからは、過去10年の傾向をみていきたい(表4除く)。まず人気別では、2、3番人気の好走確率が高く、また、ここ3年は9番人気以下の穴馬が多く好走しているのも見逃せない。昨年は15番人気のクリノガウディーが1位入線4着降着となったが、繰り上がりで勝利を収めたのは9番人気のモズスーパーフレアだった。

■表3 性齢別成績

牡・セン馬と牝馬を比較すると、好走馬数は牡・セン馬が圧倒的に多いが、好走確率ではさほど大きな差はついていない。牡・セン馬は6歳が【0.5.2.20】と2着5回がありながら勝てていないのが気になるところ。牝馬は5歳が好成績だ。

■表4 枠番別成績(2011年阪神除く)

過去10年のうち阪神で行われた2011年を除く9回の枠番別成績は、2枠が勝率・連対率・複勝率ともトップ。複勝率は4枠もトップタイで、1枠こそ不振だが全体としては内~中枠の好走確率が高い。6~8枠は最高でも複勝率14.8%で、1~5番人気に支持された馬でも計【1.2.1.17】に終わっている。

■表5 前走着順別成績

3着以内馬30頭中26頭は前走で5着以内に入っていた。前走6着以下だった4頭は、6歳馬と4歳馬が2頭ずつ。6歳馬は2017年3着レッドファルクスと19年2着セイウンコウセイで、ともに芝1200mのG1優勝実績馬だった。4歳馬は13年3着のハクサンムーンが芝1200mで京阪杯を含む4勝。そして19年1着のミスターメロディはファルコンSで中京の重賞を制した実績があった。キャリアを重ねたベテラン馬ならスプリントG1勝ち、デビューから1年少々の4歳馬でも芝1200mや中京での重賞勝ちがなければ、前走掲示板外から巻き返すのは難しい。

■表5 前走着順別成績

前走クラス別の成績をみると、3着以内の好走馬30頭中26頭は中央競馬のG3に出走していた。特にシルクロードS組の好走確率が高く、阪急杯組はまずまず。一方、オーシャンS組は8頭が馬券に絡んでいるが複勝率は11.8%止まり。加えて本年のオーシャンS組は同レース5着以内馬(表5)が不在のため苦戦が予想される。シルクロードS組、阪急杯組を中心に狙いたい。

■表7 前走シルクロードSからの好走馬

シルクロードS組の好走馬は9頭。全馬に芝1200mでの重賞連対実績があったほか、9頭中8頭は同レース5番人気以内、同じく8頭は5着以内だった。「前走シルクロードS5番人気以内かつ5着以内」を満たす馬は【4.1.2.8】複勝率46.7%となる。なお、シルクロードS4着以下から好走した3頭は、ビッグアーサーが1200m戦成績【6.2.0.1】で前走のシルクロードS5着以外では連対。セイウンコウセイ(2019年)とモズスーパーフレアには芝1200mのG1連対実績があった。

■表8 前走阪急杯からの好走馬

阪急杯組は好走した8頭すべて、阪急杯、高松宮記念ともに4番人気以内、そして7頭が4~5歳馬。阪急杯組で「今回4番人気以内馬」かつ「4~5歳馬」は【3.2.2.1】複勝率87.5%と抜群だ。また、8頭はいずれも芝1400m以下・G2での連対実績を持っていた。

■表9 シルクロードS、阪急杯、オーシャンS以外からの好走馬

最後に、シルクロードS、阪急杯、オーシャンSの3レース以外からの好走馬5頭も見ておきたい。こちらも阪急杯組と同じく好走馬はすべて4番人気以内。そして5頭すべてG1優勝実績馬だった。また前走が国内の芝だった2頭は、いずれもそこで勝利を飾っていた。

【結論】

今年は各馬一長一短を抱えた難解なメンバー構成となった。上位人気が予想される馬をみると、ダノンスマッシュは勝利のない6歳馬(表3)。インディチャンプも同じく6歳で、加えて1200m戦未経験・芝1400mG2連対なし(表1)。また、4歳牝馬・レシステンシアもこの距離初出走で、芝1400mは戦績こそ3戦全勝だがG3までしか出走経験がない。

そこで好成績を残す5歳牝馬(表3)・ダノンファンタジーを筆頭に挙げたい。2走前に芝1400mのG2・阪神Cを制し、芝1200m未経験馬(表1)、阪急杯組(表8)に要求される実績面はクリア。その阪急杯組の「今回4番人気以内」を満たせるかは微妙だが、今年のメンバーなら最有力候補として差し支えなさそうだ。

前走レース別で好走確率の高いシルクロードS組(表7)では、上位人気で1、2着に入ったシヴァージとライトオンキュー。ともに過去10年優勝のない6歳馬(表3)だが、2~3着候補としてなら不満のないデータだ。先に挙げたダノンスマッシュやレシステンシアも同等の評価でいいだろう。ほかに高松宮記念優勝実績のあるセイウンコウセイとモズスーパーフレアも、シルクロードS大敗から巻き返す余地はありそうだ。

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