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11R 15:40
第39回 ジャパンC
芝 左・2,400m 15頭

3歳以上 N01 定量

本賞金:3,000、1,200、750、450、300万円

展望

近年まれに見る混戦模様!主役に躍り出るのはレイデオロかワグネリアンかそれとも…

2021年9月7日 10:28配信

今年のジャパンカップはアーモンドアイ、サートゥルナーリアを欠いてかなりの混戦模様。出走馬のほとんどにチャンスがありそうだ。

このメンバーなら本来人気になってよいはずなのが一昨年のダービー馬レイデオロ。しかしオールカマーで4着と敗れ、やや人気落ちのムードだ。東京コースのほうがベターと考えれば復活があってもおかしくないのだが、前走GIIで4着以下に負けていた日本調教馬がJCで馬券に絡んだケースは2016年2着のサウンズオブアースしか例が無い。そのデータを覆す走りができるかどうか。

昨年のダービー馬ワグネリアンは福永騎手の騎乗停止により乗り替わりに。しかしかえって目先が変わることから人気になりそうな雰囲気もある。このところ展開が向かないレースが続いていたが、この馬本来の決め手が生きる流れならば神戸新聞杯以来1年ぶりの勝利も見えてくる。

天皇賞秋の1~3着馬が揃って回避となったため、当時の最先着馬はユーキャンスマイルということになる。前にいた有力馬を捕まえることはできなかったものの、天皇賞秋での上がり最速をマーク。いわゆる「キレる」タイプだけにスローで馬群が固まる形が理想だ。一方でスタミナの裏付けもあり、消耗戦になったらなったで対応できる可能性はある。

反対にスワーヴリチャードは、有力馬の中では前に行こうと思えば行ける馬だけに積極的な競馬を試す価値がありそう。昨年はどうにも前が捕まらない競馬だったので、同じ悔しさを味わいたくはない。阪神芝2000mでGIを勝ったがもともと東京芝2400mはベストに近いと思われていた条件。2つめのタイトルも視野に入る。

一昨年の覇者シュヴァルグランは英国での2戦がともに大敗に終わり、年齢的にもピークを過ぎていないかは少し気になるところ。それでも3月のドバイシーマクラシックでは2着していたわけだし、見くびるのは危険だ。優勝時と同じ内枠なら好走もある。

3歳牝馬ながらこの舞台に挑むカレンブーケドールは脚質の自在性と53キロの斤量、そして豊富なスタミナを生かして好走したいところ。合わない条件のはずの秋華賞で2着できたあたり、馬自体も充実してきている。上がり勝負は得意でない馬だけに、逃げ馬が作ってくれるペースによっては台頭がありそうだ。

ムイトオブリガードはアルゼンチン共和国杯を勝っての参戦。かつてはスクリーンヒーローがこのローテで優勝している。3月の大阪杯では8着だったが、やや距離不足の条件。東京の芝2400~2500mをとにかく得意としている馬だけに、GIでも上位に食い込んでくる可能性はある。

text by 須田 鷹雄

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