展望
今年のオークスは桜花賞組がやや優勢か?
2024年5月14日 12:30配信
オークスの基本構図は例年、桜花賞組vs別路線組。今年は桜花賞2着のアスコリピチェーノがNHKマイルCに回ったが、それでも例年の傾向を考えると、桜花賞組がやや優勢に見える。
桜花賞馬ステレンボッシュは本来長距離向きの種牡馬エピファネイアの産駒で、母ブルークランズも2200mでの2着があるなど血統的には距離延長は問題ないところ。末脚に光るものがある馬なので東京コースも悪くないはず。はじめての左回りという点だけがリスクだが、二冠制覇の可能性はある程度高いと言えるだろう。
桜花賞3着のライトバックは上がり最速の32.8秒をマークした。こちらは新潟デビューで左回りの経験がある。距離は2400m歓迎とまではいかないものの守備範囲だろう。脚を溜めたら溜めただけ末脚が弾ける馬なので今回も後ろから行くはず。あとは展開とその位置取りが噛み合うかどうかだ。
桜花賞4着のスウィープフィートも末脚を生かしたい馬。こちらは上がり2位だった。ライトバックと利害が一致しそうな馬で、自分で競馬が作れるタイプではないが展開が順風なら上位に来る地力はある。この馬は1歳時にセールで購買されたときの価格が税込み385万円。好走すると、多くの馬主に希望を与えることとなる。
桜花賞組は大敗してきた馬にもオークスで巻き返しの可能性がある。クイーンズウォークは8着だったが、もともと陣営は距離不足を口にしていた。1600mのクイーンCを勝っているが、G1レベルだと短いということなのだろう。東京コースそのものは合うし、この馬も上がりの脚は鮮烈なものがある。
チェルヴィニアは半年の休み明けで桜花賞(13着)に臨んでいた。馬体重はプラス8キロだったが、数字とは別なところで状態ができていなかったという可能性はあるだろう。アルテミスS勝ちの際はライトバック(4着)に先着しているし、父ハービンジャーは長距離種牡馬で、母チェッキーノはオークス2着馬、状態アップと距離延長のメリットが重なれば、前走の大敗から一転しての好走ということもありうる。
桜花賞以外から来る馬といえば、やはりフローラS勝ちのアドマイヤベルだろう。アドマイヤリードの半妹という良血は魅力。1勝クラスで3,2着と惜敗したように勝ち切れないところはあるが、今回も掲示板(5着)以内くらいの結果は望めそうだ。
タガノエルピーダは忘れな賞勝ち馬。忘れな草賞からは平成以降4頭のオークス馬が出ている。この馬は朝日杯FSで3着など重賞でも能力を見せている。好位に行く馬で、今回は差し追い込みの有力馬が多いので前残りの展開だと一気に台頭する。
text by 須田 鷹雄

