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JRA-VANコラム

全国リーディングで躍進する関西若手3騎手を分析!

2020年4月6日 13:40配信
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2019/11/24 東京10R ウェルカムステークス 1着 8番 ヴァンドギャルド

デビュー2年目の今年、全国リーディング7位(3月31日時点)と躍進を遂げているのが岩田望来騎手だ。ほかにも3年目の西村淳也騎手が12位、2年目の団野大成騎手も15位と、関西所属の若手ジョッキーが揃って活躍を見せている。そこで今回は、この3騎手についてのデータを調べてみたい。集計期間は各騎手の初騎乗(西村淳騎手は2018年3月3日、岩田望騎手と団野騎手は2019年3月2日)から2020年3月29日まで。データの分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

■表1 1~3番人気成績

表1は、1~3番人気に騎乗したときの成績。岩田望騎手は1番人気で勝率40.0%としっかり勝ち切っており、2番人気の勝率23.4%も優秀。3番人気も水準以上だから、岩田望騎手は上位人気馬に乗って頼りになるところを見せている。昨年、ジャパンC当日の準メインという注目されるシチュエーションだったウェルカムSを制した際も、1番人気のヴァンドギャルドに騎乗していた。また、西村淳騎手と団野騎手はどちらも3番人気の回収率が高い点に注目したい。

■表2 4番人気以下成績

表2は、4番人気以下に騎乗したときの成績。岩田望騎手はもっとも人気寄りの4~6番人気で単勝回収率104%を記録しており、人気馬で強い傾向がここでも伺える。西村淳騎手は4~6番人気で単勝回収率102%、7~9番人気で同109%と大台を突破し、10番人気以下でも複勝回収率92%と、概してダークホースで高い数値を残している。団野騎手は10番人気以下で複勝回収率118%と、大穴馬での突っ込みに警戒が必要だ。

■表3 減量別成績

若手ジョッキーといえば減量特典に関するデータは気になるところだ。それを示したのが表3。なお、3月31日現在、通算86勝の西村淳騎手と59勝の岩田望騎手は☆(1キロ減)、43勝の団野騎手は△(2キロ減)での騎乗が可能となっている。

このうち岩田望騎手と西村淳騎手に共通するのが、減量特典が3キロ→2キロ→1キロと小さくなっても、むしろ好走率は上がっていること。また、減量特典がないレース(=特別戦)で好走率を落とすのは仕方のないところだが、西村淳騎手はその下げ幅が小さい点にも着目したい。複勝回収率110%も優秀で、今年3月1日の中京メイン・豊明Sをタイセイアベニールで制すなど特別戦でも侮れない存在となっている。

■表4 前走騎手別成績(着別度数順)

表4は前走騎手別成績で、着別度数順の上位5騎手をそれぞれ示している。岩田望騎手が父である岩田康誠騎手からの乗り替わりで好成績を記録しているのは微笑ましい。それに続くのが武豊騎手、福永祐一騎手と、関西トップジョッキーからの乗り替わりで好成績を収めているが、このあたりは名門・藤原英昭厩舎に所属している影響がありそうだ。

西村淳騎手は、北村友一騎手や武豊騎手からの乗り替わりが好成績。また、松山弘平騎手からだと複勝率46.9%、複勝回収率209%と確実で、ワイドや3連複で狙うのに向いている。

団野騎手は、上位4人が斎藤新騎手、菅原明良騎手、松若風馬騎手、横山武史騎手と、東西を問わず若手ジョッキーからの乗り替わりで優秀な数字を残しているのが特徴だ。

■表5 厩舎別成績(着別度数順)

表5は厩舎別成績。岩田望騎手は所属する藤原英昭厩舎の馬による勝利が最多で、該当する11勝中6勝を1番人気で挙げているのが特徴のひとつとなっている。千田輝彦厩舎での騎乗も多く、こちらは単勝回収率287%というのが目を引く。そのほか、騎乗機会は少なめながら好走率が極めて高い吉村圭司厩舎は、起用してきたら要注意の存在だ。

西村淳騎手は昨年8月に田所秀孝厩舎を離れ、現在はフリーで騎乗。西村真幸厩舎の馬に乗って抜群の成績を残しており、この同姓コンビには注目する価値がある。騎乗機会はやや少ないものの、これをさらに上回る数値を残しているのが梅田智之厩舎で、好走例はすべてダートとなっている。

団野騎手は、所属する斉藤崇史厩舎の馬で単複の回収率が110%以上。同厩舎の馬では特別戦でも5回乗って2着2回と結果を出しており、そのうち1回は20年中山牝馬Sで14番人気2着のリュヌルージュ、もう1回も準オープンと、上級クラスでも好走しているのは特筆ものだ。

■表6 脚質別成績

表6は脚質別成績。若手ジョッキーは減量を活かすために前で勝負することが多いとされるが、この3騎手も例外ではないようだ。自身の全勝利に対して逃げて勝ったレースの比率を調べると、岩田望騎手が32.2%、西村淳騎手が29.1%、団野騎手が34.9%。これがどのぐらいの割合なのかといえば、2019年の平地戦1着馬3330頭のうち逃げ切り勝ちは636頭で19.1%だから、3騎手とも逃げて勝つ比率は平均より明らかに高いことがわかる。

そんななかで注目したいのが団野騎手の中団だ。全勝利に対して中団の1着は23.3%を占めているのだが、これは2019年の平地戦全体の25.0%とあまり差がなく、岩田望騎手の15.3%、西村淳騎手の16.3%より明らかに高い。複勝回収率128%というデータにも優秀性が表れており、差し馬に乗った団野騎手は注目に値する。

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