JRA-VANコラム
【函館記念 × 過去データ分析】波乱傾向が強い函館記念の穴馬条件とは?

今週から夏の福島、小倉開催がスタートし、函館競馬を加えた3場開催となる。今回は日曜に行われるハンデ重賞の函館記念をピックアップ。過去10年で3連単10万円以上が7回、2020年には343万馬券が飛び出すなど波乱傾向が強い一戦をデータから分析する。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

表1は函館記念の調教師所属別成績とそれぞれの人気別成績。東西の比較では関東馬が7勝と勝ち星は多いものの、2・3着が多い関西馬が連対率・複勝率では上回っている。
人気順では関東馬で3着以内に入った11頭はすべて1ケタ人気馬で、10番人気以下の好走はなし。対して、関西馬は3着以内馬19頭中10頭が1ケタ人気馬で、9頭が10番人気以下。関西馬の連対率・複勝率では1ケタ人気馬よりも10番人気以下が上回っており、10番人気以下の単勝回収率・複勝回収率はともに200%以上と非常に高い。

表2は前走競馬場別成績。前走東京だった馬が一昨年のローシャムパークら最多の4勝をあげており、連対率28.0%・複勝率32.0%でトップ。複勝率では京都・阪神と続いており、前走中央開催(東京・中山・阪神・京都)組が複勝率27.5%と高い。単勝回収率・複勝回収率でも100%を大きく超えている。
それに対し、前走ローカル組は複勝率12.4%と差をつけられている。出走数が多い前走函館組は昨年のホウオウビスケッツら2勝も、複勝率は11.7%とローカルの平均以下だった。

表3は前走クラス別成績。出走数の半数近くを占める前走重賞組が過半数の7勝をあげ、複勝率26.3%と高い。前走重賞組の中でも前走G2組は連対率・複勝率35.7%でトップだ。これら前走重賞組の前走からの斤量増減別成績では、今回斤量減となる馬が22年ハヤヤッコら4勝をあげており、複勝率39.3%と非常に高い。昨年は2・3着が該当しており、3着以内馬11頭中7頭は7番人気以下と伏兵が激走している。
前走オープン特別組の複勝率は10%台と高くない。前走3勝クラス組は一昨年のローシャムパークが勝利。前走3勝クラスで1着だった馬は【1.0.1.4】で複勝率33.3%と健闘している。

表4は出走馬全体の前走からの斤量増減別成績。今回斤量減の馬が20年アドマイヤジャスタら過半数の6勝をあげ、勝率・連対率・複勝率いずれもトップだ。これら斤量減の前走着順別成績では、前走1~4着の馬よりも前走5着以下だった馬の複勝率が大幅に高い。前走5着以下で今回斤量減の馬が21年を除いて毎年1頭は3着以内に入っており、今年も注目しておきたい。
複勝率では今回斤量増の馬が16.7%で続いており、斤量増減なしの馬が12.7%と最も低い。
【結論】
近走着外続きのキミノナハマリアの一変に期待
今年の函館記念の注目馬は表5のとおり。

※6/25時点。フルゲート16頭。
混戦ムードが漂う今年の函館記念において、前走阪神牝馬Sで11着だったキミノナハマリアの一変に注目。前走中央開催の阪神(表2)、前走G2組で今回斤量減(表3)、前走5着以下で斤量減(表4)と穴馬の条件は揃っている。近4走はいずれも重賞で着外に敗れているが、函館芝は2戦2勝と相性が良い舞台。昨夏は福島牝馬S14着後に函館の3勝クラス・五稜郭Sで後に日経賞を制するマイネルエンペラーを破って快勝している。人気薄の激走が目立つ関西馬で、10番人気以下でも積極的に狙ってみたい。
今年の中山金杯を勝利したアルナシームはハンデ59キロがネック、前走阪神大賞典2着のマコトヴェリーキーは前走から斤量増減なしが気になる点だ。前走重賞組では今回斤量減となるハヤテノフクノスケ、マイネルモーントが1着候補。他では前走3勝クラス・シドニーTを制したランスオブクイーンも人気にかかわらず、上位に評価したい。
ライタープロフィール
ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。
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