JRA-VANコラム
【北九州記念×過去データ分析】実は前走1着馬が有力

今週はサマースプリントシリーズの二戦目、北九州記念が行われる。22年には16番人気のボンボヤージが勝利するなど、ハンデ戦らしく波乱が起きやすい印象だ。果たして今年はどんな決着となるだろうか。
今週の重賞は小倉競馬場で行われる北九州記念だけとなっている。同レースは2015~23年まで8月下旬に行われていたが、24年からCBC賞と入れ替わる形で施行時期が繰り上がり、サマースプリントシリーズの2戦目となった。その点を踏まえた上で、いつものようにJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用し、過去10年のデータを分析した。

過去10年の北九州記念の人気別成績を調べたところ、1番人気【0.4.1.5】は未勝利だった。20年には前走・高松宮記念1着のモズスーパーフレアが2着に敗れたほか、15年ビッグアーサー2着、17年ファインニードル5着、21年ジャンダルム7着、22年ナムラクレア3着、23年ママコチャ2着と後に芝1200mのG1で好走する馬が勝ち切れなかったり凡走したりと、明らかに実力馬が苦戦している様子がうかがえる。
また、1~5番人気の成績が【5.8.5.32】で、勝ち馬と3着馬の半数が6番人気以下であることからも、上位人気が苦戦していて波乱の傾向が強いと言える。冒頭に述べたボンボヤージに加え、24年は16番人気のモズメイメイが3着と激走。施行時期が繰り上がっても波乱傾向は変わっていない印象だ。

続いて前走着順別成績を調べたところ、前走1着【5.6.2.22】が勝率14.3%、連対率31.4%、複勝率37.1%、単勝回収値113と優秀だった。前走2着【0.2.2.12】は未勝利だが複勝率は25.0%とまずまず。前走3着【2.1.1.10】は勝率14.3%、連対率21.4%、複勝率28.6%、単勝回収値261、複勝回収値122と高かった。波乱傾向が強い一戦だが、意外と前走3着以内の馬が好成績だった。一方で前走6~9着、前走10着以下の巻き返しも十分考えられる。

前走1着馬の前走クラス別成績を調べたところ、JRA重賞が【4.4.1.3】で勝率33.3%、連対率66.7%、複勝率75.0%ととても優秀だった。前走レースの内訳はG3昇格前の19年葵S以外はすべてG3(CBC賞、アイビスSD、葵S、函館スプリントS)だった。
前走オープン特別組で連対を果たしたのは23年2着ママコチャ(前走安土城S1着)。距離1200mは今回が初めてで、次走スプリンターズSを制した実力馬だった。前走3勝クラス組で連対を果たした15年2着ビッグアーサー(前走水無月S1着)はデビューから5戦全勝中、17年1着ダイアナヘイロー(前走佐世保S1着)は3連勝中だった。前走オープン特別組や前走3勝クラス組は、目立った成績の馬でないと好走するのは厳しいかもしれない。
【結論】
アブキールベイとヤマニンアルリフラに注目
今年のメンバーで唯一、前走JRA重賞を勝っているのはアブキールベイ。前走葵Sは16頭立ての15番人気という超人気薄だったが、距離1200mのスペシャリストで負けたとしても勝ち馬から0.6秒差以内という成績の持ち主。3走前に小倉芝1200mの萌黄賞を勝っていて、コース替わりも問題なさそうだ。
ヤマニンアルリフラは2勝クラス(伊良湖特別)→3勝クラス(淀S)と連勝中。前走芝1200mを初めて経験し、勝ち方が良く好感を持てた。底を見せてない点に注目してみたい。
あとは昨年の北九州記念2着馬で前走春雷S1着のヨシノイースター、距離1200mで7戦連続連対中のロードフォアエースが有力視されそう。穴馬候補としては、昨年と同じく前走高松宮記念大敗から一変を目指すモズメイメイあたりに注目してみたい。
ライタープロフィール
小田原智大(おだわら ともひろ)
1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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