JRA-VANコラム
【京都金杯 × 過去データ分析】前走オープン特別組を見極めるポイントは?

京都競馬場の芝1600mを舞台に争われる京都金杯。近年は代替開催が多く過去5年のうち4回は中京開催だったが、2026年はレース名の通り京都競馬場で行われる。今回はその京都金杯をJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用して分析してみたい。集計対象は過去10年のうち京都競馬場で行われた2016~20年、24年の6回とした。

京都開催時の人気別の成績は、1番人気と3番人気が複勝率66.7%の好成績。2番人気の不振こそ少し気になるが、基本的には人気馬が安定しているレースと考えていいだろう。ちなみに中京開催時(過去10年で4回)の上位人気は京都とは正反対の傾向で、1、3番人気の好走がなく、2番人気は複勝率100%だった。10年トータルでは1~3番人気ほぼ互角という評価になる。

年齢別では明け4歳が勝率から複勝率まで一歩リード。3番人気以内にかぎった成績を見ると6歳が2戦2連対だが、今年は上位人気の支持を受けそうな6歳馬は不在だ。
また東西の所属別成績を見ると、関東馬は【0.0.0.20】と好走馬が出ていない。美浦からの輸送距離が京都に比べ短い中京では【3.2.2.11】複勝率38.9%を記録していたのとは対照的だ。今年は関西馬を優先して考えたい。

前走クラス別では、オープン特別組が【4.1.2.31】と4勝。対して重賞組は計【1.5.2.49】と好走時の2着止まりが多い。前走がG1であっても好走確率はさほど高くないため、優勝馬の多いオープン特別組を重視したい。
ほかに、3勝クラス組が【1.0.2.5】で複勝率37.5%をマーク。該当馬が少ないのが難点だが、3着以内の好走馬3頭に共通する「重賞出走経験あり、前走11月以降のレースで0.1秒差以上1着」を満たす馬がいれば狙っていきたい。

前走オープン特別組の3着以内好走馬は表4の7頭。すべて前走は5番人気以内かつ5着以内で、うち6頭は3番人気以内か3着以内の少なくとも一方は満たしていた。また、2018年3着のミッキーラブソング(前走芝1400m・タンザナイトS)以外の6頭は前走で芝1600mのレースに出走していた。この「前走が芝1600mのオープン特別で5番人気以内かつ5着以内」だった馬は【4.1.1.3】勝率44.4%・複勝率66.7%と素晴らしい成績だ。

一方、前走重賞からの3着以内好走馬は表5の8頭。こちらはオープン特別組と違い前走で人気薄だったり大敗を喫していたりした馬も目につくが、8頭中7頭は前走の重賞か、前々走のオープン特別または重賞で3着以内に入っていた。オープン特別組に比べるとややハードルが高い印象もあるため、8頭すべてが該当する「5着以内」としてもいいだろう。
【結論】
前走リゲルS優勝の明け4歳馬・ランスオブカオスに注目!
年末年始を挟む関係で本稿執筆段階では出走想定がはっきりしておらず、下記には出走しない馬が含まれる可能性もあることはご承知おきいただきたい。
今年の登録馬のうち、前走が芝1600mのオープン特別で5番人気以内かつ5着以内だったのは1頭のみ。リゲルSを1番人気で制してきたランスオブカオスだ。2歳時には今回と同コースのG1・朝日杯FSで3着に入った実績馬。明け4歳の関西馬という点や、おそらく1番人気の支持を得られそうなこともプラス材料だ(表1、2)。
また、本稿執筆時点では除外対象だが、出走がかなえば前走で3勝クラスのドンカスターCを制してきたガイアメンテも要注目の存在になる。表3で記したように前走3勝クラス組の複勝率はかなり高い。
そして前走重賞組では、ターコイズSで僅差2着だったリラボニートが有力。ニューイヤーSにまわる可能性もあるようだが、こちらに出走してくれば好勝負になりそうだ。また、表5本文の最後に記したように前走または前々走を「5着以内」にまで広げるなら、2走前に中京記念5着のキープカルムも候補になる。
ライタープロフィール
浅田知広(あさだ ともひろ)
1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。
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