JRA-VANコラム
【マイラーズC × 過去データ分析】勝利に近いのは前走G1・G2出走馬!

高松宮記念から4週続いたG1も今週はひと休み。青葉賞、フローラS、そしてマイラーズCと、春後半の大レースへ向けたG2が3競走組まれている。今回はこのうち、安田記念のステップレース・マイラーズCについて、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用して過去の傾向を分析したい。

過去10年、1番人気が【4.3.1.2】で複勝率80.0%の好成績をマーク。2番人気も【2.2.2.4】同60.0%と上々で、3~6番人気は各1勝をマーク。落ち着いた頭数で行われる年が少なからずあるためか、優勝馬はすべて6番人気以内、連対馬は7番人気以内に収まっている。3連単の配当が3万円を超えた3回はいずれも15頭立てだったが、17頭立てだった一昨年は6280円止まり。荒れるとすれば多頭数の時にかぎられるが、多頭数だからといって必ずしも荒れるというわけではない。

年齢別では4歳が【4.5.3.27】で複勝率30.8%の好成績。5歳【3.1.6.21】が複勝率では32.3%と4歳を上回るが、好走時の3着止まりが多いため連対率では4歳が優勢。6歳以上は計【3.4.1.55】複勝率12.7%と劣勢で、4~5歳が中心になる。

前走クラス別(中央)ではG2に出走していた馬が【6.1.0.7】と過半数の6勝を挙げ、勝率42.9%・連対率50.0%の好成績。まずは前走G2組に注目したい。また、前走G1組は【0.0.2.4】と連対こそないが、複勝率は33.3%と悪くない。この前走G1・G2組は、表2で高複勝率を残していた4~5歳馬にかぎると【5.1.2.3】で複勝率は72.7%。6歳以上はG2組が【1.0.0.4】、G1組が【0.0.0.4】に終わっている。
その他、前走3勝クラスからの好走馬2頭はどちらも4歳だったが、今年は該当なし。また、前走で海外のレースに出走していた馬の登録もなかった。

前走G3組は好走馬が多い一方で、【2.5.5.39】と2~3着止まりも多い。そんな中で勝ちきった2頭を見ると、2016年のクルーガー、昨年のロングランはともにデビューから前走まで1800m以上ばかりに出走しており、マイラーズCがマイル戦初出走だった。今年のG3組には同タイプはおらず、2~3着候補と考えたい。
G3組で複勝率が高いのは前走で4番人気以内の支持を受けていた馬で、【2.3.4.8】複勝率52.9%。前走5番人気以下は【0.2.1.31】同8.8%と大差がついている。前走着順は6着以内なら【2.2.4.10】複勝率44.4%、7着以下は【0.3.1.29】同12.1%と、6着くらいには入っているのが理想だ。この前走人気・着順を合わせ「前走4番人気以内かつ6着以内」なら【2.2.4.3】複勝率72.7%と、前記のG1・G2組の4~5歳馬と互角になる。ほかに前走が年明けだったことや(好走馬12頭すべて)、5歳以上なら重賞勝ち馬(6頭中5頭)、4歳なら重賞3着以内の実績馬(6頭すべて)というあたりもチェックポイントだ。

最後に表5は前走オープン特別からの好走馬5頭で、こちらは全馬が2、3着止まり。そのうち4頭に共通するのが前走もマイラーズCと同じマイル戦に出走し、2番人気以内の支持を受けていたことだ。この「前走マイル戦2番人気以内」を満たせば【0.2.2.10】複勝率28.6%と、オープン特別組全体(同10.4%)に比べれば好走確率はかなり向上する。
【結論】
一昨年の朝日杯FS優勝馬・アドマイヤズームの復活か!?
マイラーズCで好成績を残しているのは、前走でG1・G2に出走していた4~5歳馬(表3本文)と、前走G3で4番人気以内かつ6着以内だった馬(表4本文)。前走G3組は前述のように本年は2~3着候補となるため、まずは前者に注目したい。
今年の登録馬で前走がG1・G2だった4~5歳馬は、アドマイヤズームとシックスペンスの2頭だ。ただ、シックスペンスは前走がダートG1のフェブラリーS。マイラーズCの過去10年で前走がダートだった馬は【0.0.0.7】(うちフェブラリーS【0.0.0.2】)、そして前走G1組からは連対馬が出ていないため、この2頭の比較では前走G2(スワンS)のアドマイヤズームが上位。2024年に今回と同コースで朝日杯FSを制した同馬の復活が期待できそうだ。
前走G3で「4番人気以内かつ6着以内」だった登録馬はウォーターリヒトとファーヴェントで、ウォーターリヒトは昨年の東京新聞杯優勝馬。一方ファーヴェントは重賞優勝実績を持たない点が5歳馬としては減点材料(表4本文)となるため、この2頭ではウォーターリヒト上位と考えたい。昨秋このコースのマイルCSで3着に激走しており、チャンスは大いにありそうだ。
そしてオープン特別組で「前走マイル戦1~2番人気」には、六甲Sを1番人気で勝ってきたベラジオボンドが該当する。その他、6歳以上ではあるが前走G2のシャンパンカラーや、前走G3で「4番人気以内」は満たすエルトンバローズあたりも押さえ候補としたい。
ライタープロフィール
浅田知広(あさだ ともひろ)
1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。
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