JRA-VANコラム
【オークス × 過去データ分析】桜花賞を差す競馬で好走した馬に注目!

今週は東京競馬場の芝2400mを舞台にオークスが行われる。今年のオークスは前走で桜花賞に出走していた馬の登録が5頭と少なく、5頭すべて出走しても過去10年では2017、18年に並ぶ最少になる。しかも桜花賞2~4着馬が不在で別路線組への注目が高まっているが、果たしてどんな結果が待っているのか。JRA-VAN Data Lab.とTARGET frontier JVを利用して過去の傾向を分析したい。

過去10年、1番人気は【6.1.0.3】で勝率60.0%・連対率・複勝率70.0%の好成績。また、2番人気は1勝止まりながら、複勝率は80.0%と1番人気を上回る。3、4番人気はともに複勝率30.0%で、優勝馬10頭はすべて4番人気以内から出ている。ただ、2~3着には穴馬の好走も少なからず見られ、10番人気以下が【0.2.4.82】と6頭好走。3連単の配当は1万円未満が3回、10万円以上が4回と年によって波乱度には差がある。

前走レース別では桜花賞組が【7.5.6.57】と3着以内馬の2/3近くを占める。中でも桜花賞4着以内馬の連対率や複勝率が高い。桜花賞5~9着馬は【0.0.0.22】と好走がなく、同10着以下だった馬が4頭好走している。
桜花賞以外のオープン・重賞組では、芝2000mのフローラS、忘れな草賞組の複勝率が他よりも高めで、勝ち馬を出しているのもこの2レースとなっている。また、1勝クラス(旧500万条件)の矢車賞組が複勝率28.6%を記録し、特にここ5年は【0.0.2.0】。2021年に16番人気のハギノピリナ、昨年は10番人気のタガノアビーという穴馬が激走しており、今年も要注目だ。

※脚質はTARGET frontier JVによる分類
前走桜花賞組について、桜花賞での脚質別にオークスでの成績を調べたのが表3である(脚質はTARGET frontier JVによる分類)。桜花賞で逃げた馬はオークスで【0.0.0.3】と好走がなく、先行も【0.0.1.10】と連対なしの苦戦。ベストは桜花賞中団で、【5.5.3.22】複勝率37.1%。後方は【2.0.2.22】同15.4%とまずまずだ。
なお、前走桜花賞を中団から進めた馬のうち、表2で好成績を残していた「桜花賞4着以内」だった馬はオークスで【4.5.1.5】複勝率66.7%と信頼性はかなり高い。

今年は前走桜花賞4着以内馬の登録が1頭(桜花賞馬スターアニス)しかいないため、4頭の好走馬を出している桜花賞10着以下の馬についても見ておきたい。その4頭に共通するのは、2走前に重賞に出走して1番人気だったこと。また4頭中3頭は2走前1着で、前走の桜花賞とこのオークスでどちらも4番人気以内の支持を受けていた。

最後に表5は、前走で桜花賞以外のオープン・重賞に出走していたオークス好走馬10頭。そのうち8頭は前走を勝っており、残る2頭はフローラS2番人気以内かつ5着以内だった。また、2走前も勝っているのが理想だ。
【結論】
桜花賞馬・スターアニスが最有力!
オークスは前走桜花賞組の好走が多いレース。特に、桜花賞を中団から運んで4着以内に入った馬の信頼性が高い。今年は、桜花賞を道中9番手から差し切ったスターアニスが最有力。複勝率が高い2番人気以内の支持を受けるのもほぼ確実で、今回も勝ち負けに絡んでくる可能性はかなり高い。
他の桜花賞組には、好走条件をすんなりクリアできる馬はいなかった。ただ、桜花賞13着のスウィートハピネスは2走前にリステッド競走のエルフィンSを1番人気で勝っており、重賞1番人気1着に準ずる成績。穴候補としてはおもしろい。
別路線組では、まず矢車賞を勝ってきたトリニティを挙げたい。表2本文で触れたように、矢車賞組は過去5年にかぎれば【0.0.2.0】複勝率100%だ。その他では、前走フローラS1着のラフターラインズ、忘れな草賞1着のジュウリョクピエロ、フラワーC1着のスマートプリエールあたり。中では、2走前の1勝クラスと前走の忘れな草賞を連勝してきたジュウリョクピエロが、表5の各馬にもっとも近い印象だ。
ライタープロフィール
浅田知広(あさだ ともひろ)
1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。
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