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JRA-VANコラム

無敗で牝馬3冠達成ならば史上初! 秋華賞を占う

2020年10月15日 12:00配信
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デアリングタクト

今週日曜日に京都競馬場で秋華賞が行われる。今年の注目馬は4戦4勝のデアリングタクトだ。春に桜花賞とオークスを制し、今回は牝馬3冠がかかる一戦となる。もしデビューから無敗での3冠達成となれば史上初の快挙だ。いつものように過去10年の秋華賞をデータで分析し、今年のレースを占っていきたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

■表1 秋華賞出走馬の前走レース別成績(過去10年)

表1は秋華賞出走馬の前走レース別成績(過去10年)。前走ローズS組の成績は【4.6.7.56】、好走馬数は17頭で全体(30頭)の半分以上を占める。ただし、出走馬数も多いため、勝率5.5%、連対率13.7%、複勝率23.3%と好走率はさほど高くはない。東の秋華賞トライアル・紫苑Sはオープン特別から重賞に昇格したことで、大きく成績が変わった。オープン特別時代の成績が【1.0.0.27】に対し重賞(G3)になってからの成績は【2.2.0.15】と、勝率や連対率はローズS組よりも優秀だ。

そして、前走オークス組の成績は【2.0.0.11】。2018年アーモンドアイ、19年クロノジェネシスと2年連続で優勝馬が出ており、休み明けの不利を感じさせない結果が出ている。あとは前走クイーンS、前走3勝(1600万)クラス以下の組から好走馬が何頭か出ている。

■表2 秋華賞で好走した前走ローズS組(過去10年)

表2は秋華賞で好走した前走ローズS組の馬をすべて記した。過去10年で3着以内に17頭が入り、そのうち15頭は前走5着以内だった。前走6着以下だった馬は17年モズカッチャンと13年リラコサージュの2頭で、前者は春のオークスで2着と好走していた。モズカッチャンのように春のクラシックで好走(3着以内)していたかどうかを調べたところ、19年シゲルピンクダイヤや17年リスグラシューなど、17頭中10頭が該当していた。もし桜花賞やオークスに出走経験がある場合は、どちらかのレースで好走していた方がいいと言えるかもしれない。仮に好走していなかった場合は、18年カンタービレや10年アニメイトバイオのようにローズSを勝っていることが望ましい。

春のクラシックは不出走だった馬は16年カイザーバル、14年タガノエトワール、11年キョウワジャンヌと3頭いる。いずれもローズSで2~3着に入り、優先出走権を獲得した。ちなみに16年のローズS1着はシンハライト(オークス1着・桜花賞2着)、14年のローズS1着はヌーヴォレコルト(オークス1着・桜花賞3着)、11年のローズS1着はホエールキャプチャ(オークス3着、桜花賞2着)で、桜花賞・オークス両方で好走した馬がローズSを勝っていた。そんな馬を相手にトライアルで善戦した、ということになる。

■表3 秋華賞で好走した前走紫苑S(G3)組と前走オークス組(過去10年)

続いて秋華賞で好走した前走紫苑S(G3)組と前走オークス組をみていくことにする。前述した通りクロノジェネシスとアーモンドアイはオークスからのぶっつけで優勝した。アーモンドアイは桜花賞→オークスと制し、秋華賞で3冠を達成。クロノジェネシスも桜花賞・オークスともに3着と、高レベルで安定した成績を残していた。実績・実力があれば休み明けでもさほど心配はいらないと考えたい。

前走紫苑S組も前走ローズS組同様、まずは前走5着以内に入っていることが重要だろう。そのうえで、春のクラシックで好走していれば「買い」と判断できそう。19年のカレンブーケドールはオークス2着、17年のディアドラもオークスは4着と善戦していた。16年のヴィブロス、パールコードはオークス不出走だった。

最後に前走条件クラス(3勝クラス以下)組について触れておく。前走3勝(1600万)クラス以下のレースに出走していた馬の秋華賞成績は【0.2.2.27】だ。好走した馬は18年2着(5番人気)ミッキーチャーム、15年3着(8番人気)マキシマムドパリ、13年2着(2番人気)スマートレイアー、12年3着(6番人気)アロマティコの4頭。特に2着に入った2頭は当日5番人気以内に支持されていた。19年はエスポワールが3番人気で9着と敗れているものの、前評判が高い馬は警戒した方が良さそうだ。また、ミッキーチャームとスマートレイアーはディープインパクト産駒だ。そしてマキシマムドパリとアロマティコはキングカメハメハ産駒だ。この点にも注目してみたい。

■表4 今年の秋華賞出走予定馬

【結論】

それでは今年の秋華賞を占っていくことにする。出走予定馬は表4の通りだ。

無敗での牝馬3冠達成がかかるデアリングタクトは、オークス以来の休み明けでの出走になる。これは当初の予定通りで、秋華賞を目標にしっかりと調整されていることだろう。アーモンドアイ、クロノジェネシスと2年連続で休み明けの馬が勝利している点が、デアリングタクトにとって大きな後押しになりそうだ。偉大な先輩にヒケを取らない将来性もある。デアリングタクトが偉業を達成する可能性は高そうだ。

オークス2着のウインマリリンにも注目。桜花賞には出走していないが、芝2000mはフローラSを含め3戦全勝だ。本馬も休み明けのローテーションは予定通りだ。

今年のローズSは中京芝2000mで行われた。勝ったのは3番人気のリアアメリアで、2着に14番人気のムジカ、3着に11番人気のオーマイダーリンが入った。さらに4着はデゼル、5着はクラヴァシュドールという結果だった。一応、上位5頭をマークしたいが、この中でオークス・桜花賞で3着以内に入った馬はいなかった。例年に比べると、やや出走馬のレベルが低いと言えるかもしれない。

一方、紫苑Sはマルターズディオサが勝利した。ただ、同馬は桜花賞8着、オークス10着と春のクラシックでは結果を出せなかったので、今回も狙いづらい。それならば、出遅れた影響で6着に敗れてしまったが、オークス3着のウインマイティーの巻き返しを警戒したい。

あとは抽選次第だが、もし出走できれば無傷の3連勝中であるディープインパクト産駒・レイパパレに注目。前走夕月特別を勝ったソフトフルートもディープインパクト産駒だ。特にレイパパレは5番人気以内に支持される可能性もありそうで、有力馬の1頭となりうる。

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