JRA-VANコラム
日本ダービーの前哨戦・青葉賞を分析する
5月1週目となる今週末は土曜に青葉賞、日曜に天皇賞(春)と2鞍の重賞が組まれている。今回は土曜東京メインの青葉賞をピックアップ。日本ダービーの前哨戦で、上位2着までに同レースの優先出走権が与えられる。今回は2016年以降・近5年の青葉賞のレース傾向から今年馬券で狙えそうなタイプを探し出していきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。
表1は近5年の青葉賞の3着以内馬一覧。稍重で行われた一昨年以外は良馬場で、勝ちタイムも2分23秒0~24秒4と速い。17年以降は前半1000m通過61秒を切るペースで流れており、良馬場ならば上がりの速い馬が好走しやすい傾向にある。逃げ馬で好走したのは一昨年1着のリオンリオンだけで、毎年4コーナー6番手以降の馬が1頭は3着以内に入っている。
人気順では1番人気馬が【1.1.3.0】で17年アドミラブルが勝利し、複勝率100%。対して、2番人気馬はすべて4着以下に敗れている。以下、3~6番人気馬が1勝ずつ。3着以内馬はすべて8番人気以内におさまっていた。
表2はキャリア別成績。3~7戦の馬が1勝ずつあげている。なかでも5戦の馬は4連対と最多で、連対率25.0%と最も高い。複勝率では2戦の馬が50.0%とトップで、6戦の馬も40%と高い。なお、8戦以上の馬は12頭出走してすべて4着以下に敗れている。
表3は前走クラス別成績。黄色で強調した前走G2組が18年ゴーフォザサミット、昨年のオーソリティと2勝をあげ、連対率・複勝率30%と高い。昨年勝利したオーソリティは前走弥生賞3着からの臨戦だった。
出走数の半数以上を占める前走1勝クラス組は一昨年のリオンリオンら最多の3勝をあげ、昨年はヴァルコスが2着に入っている。複勝率は前走G2組に次ぐ23.8%で、毎年4番人気以下の伏兵が1頭は3着以内に入っている。
その他は前走G3組が2・3着1回ずつも、好走したのは1番人気馬のみ。なお、オープン特別組、未勝利組は不振傾向にある。
表4は前走1勝クラス組における前走着順別成績。前走1着馬が17年アドミラブルら3勝をあげており、複勝率36.0%と非常に高い。3着以内馬9頭中8頭は前走2200mか2400mのレースを勝利していた。今年も該当馬がいれば、ぜひともチェックしておきたい。
前走2着から好走したのは18年2着エタリオウのみで、前走3着以下から好走した馬はいなかった。
表5は青葉賞出走時の馬体重別成績。黄色で強調したように勝ち馬5頭はすべて480キロ以上の馬だった。480キロ以上の馬は計【5.3.2.24】で、連対率23.5%・複勝率29.4%と高い。昨年は上位3着以内すべてが該当していた。
対して、479キロ以下の馬は【0.2.3.38】で、連対率4.7%・複勝率11.6%と差をつけられている。今年も馬体重480キロ以上の馬を積極的に狙っていきたい。
最後に表6は生産者別成績。出走数が抜けて多いノーザンファーム生産馬が17年アドミラブルら3勝をあげ、複勝率36.7%と優秀だ。昨年は上位3着までを独占しており、毎年2頭は3着以内に入っている。近5年の1番人気馬はすべてノーザンファーム生産馬で、表1でも示したように【1.1.3.0】と安定して3着以内に入っている。上位5番人気以内に支持された馬が【3.3.3.8】で、複勝率52.9%と非常に高い。社台ファーム生産馬も11頭と多く出走しているものの、16年ヴァンキッシュランの1勝に終わっている。
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