JRA-VANコラム
ダービーデーのラストを飾る目黒記念を分析!
今週日曜に迫った日本ダービー。ダービーが終わると17時発走の目黒記念が最終レースとして行われる。ハンデ戦で難解だが、レースとしても馬券的にも面白い一戦だ。今回は目黒記念に注目し、2016年以降・近5年の結果からレース傾向ならびに馬券的に狙える馬を探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。
表1は目黒記念近5年の3着以内馬一覧。近5年すべて良馬場で行われ、18年以降の近3年は2分30秒を切る速い時計の決着となっている。平均~やや速い流れになることが多く、逃げ馬は苦戦。直線坂下からのスタートで、2度坂を越えなければならないため、スタミナと持久力が問われるレースといえそうだ。
昨年はキングオブコージが4コーナー13番手から差し切り勝ち。同馬を含めて近5年中4年で4コーナー10番手以下の馬が勝利している。好走馬の上がり3ハロンは17年1着フェイムゲームのみ33秒台で、他の馬は34秒~35秒台となっている。瞬発力よりも長く脚を使えるタイプの方が好走しやすい傾向にあるようだ。
斤量面ではハンデ54キロの馬が3勝をあげ、毎年1頭は3着以内に入っている。これら54キロで好走した6頭中3頭は9番人気以下の人気薄だった。
人気面では1番人気馬は【1.2.1.1】で昨年のキングオブコージの1勝のみだが、連対率60%・複勝率80%と高い。対して、2番人気馬は【0.0.0.5】と不振。以下、3番人気馬が2勝、8・9番人気馬が1勝ずつ。毎年7番人気以下の伏兵が1頭は3着以内に入っており、堅くは決まらない一戦といえるだろう。
表2は出走馬の所属別成績。栗東所属の関西馬が一昨年のルックトゥワイスら大半の4勝をあげ、連対率16.3%・複勝率24.5%と高い。18年と昨年は上位3着までを独占し、毎年2頭以上3着以内に入っている。3着以内馬12頭中7頭は5番人気以下の伏兵だった。
対して、美浦所属の関東馬は17年フェイムゲームの1勝のみで、連対率・複勝率ともに関西馬に差をつけられている。特に上位5番人気以内に支持された馬が【0.1.0.10】で、3着以内に入ったのは16年2着マリアライト(1番人気)のみと不振が目立っている。
表3は前走クラス別成績。前走3勝クラスの馬が18年ウインテンダネスら2勝をあげ、近3年続けて連対馬が出ている。連対した3頭はいずれも関西馬だった。
前走オープン特別組は16年クリプトグラムが勝利。同馬を含めて、3着以内馬5頭はいずれも前走芝2400mのレースを使われていた。
前走重賞組ではG3組が17年フェイムゲーム(前走ダイヤモンドS6着)、19年ルックトゥワイス(前走新潟大賞典4着)の2勝。前走G1組・G2組の勝利はなく、特に前走G1組は上位5番人気以内に支持された馬が【0.0.0.5】と不振だ。
表4は前走上がり順位別成績。黄色で強調した前走上がり2位以内の馬が大半の4勝をあげている。前走上がり最速の馬で3着以内に入った2頭はともに前走1着。前走上がり2位で連対した6頭中4頭も前走で勝利をおさめていた。前走上がり2位以内で勝利している馬はぜひチェックしておきたい。
勝ち馬5頭はいずれも前走上がり5位以内で、6位以下だった馬からは連対馬が1頭しか出ていない。
表5は前走からの斤量増減別成績。前走から斤量増の馬は16年クリプトグラムが勝利し、複勝率35.3%と優秀だ。この組の3着以内馬6頭中4頭は前走で3着以内に入っていた。
斤量増減なしの馬は18年ウインテンダネスら3勝をあげるも、1着か4着以下かはっきり分かれている。前走から斤量減の馬は昨年のキングオブコージが勝利するも、連対率9.1%と低い。3着以内馬6頭中3頭は前走で連対を果たしていた。
最後に表6は前走馬体重別成績。黄色で強調した420kg以上460kg未満の馬が一昨年のルックトゥワイスら2勝をあげ、のべ【2.3.1.6】で複勝率50%と非常に高い。昨年は2着アイスバブルが該当しており、毎年1頭は3着以内に入っている。複勝回収率でも100%を大きく超えており、今年も該当馬がいれば要注目だ。
対して、520kg以上の大型馬は8頭すべて7着以下に敗れており、苦戦傾向にある。
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