JRA-VANコラム
【プロキオンS×過去データ分析】同コースのG1実績馬が抜群の成績

昨年からフェブラリーSの前哨戦として1月に開催されることになったプロキオンS。実質的には東海Sと入れ替わったかたちで、過去10年のデータも16~24年の9回分は競馬場を問わず東海Sのものを利用する。データ分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

年齢別では4~6歳が好走の多くを占める。それぞれの特徴としては、4歳は連対率と複勝率がトップ、5歳は勝率がトップで半数の5勝をマーク、6歳は1~3着の数が11回で最多となっている。各年齢の傾向の違いを押さえておきたい。7歳になると全体的に数値がスケールダウンし、8歳以上は好走例がない。

前走クラス別の傾向を複勝率ベースで見ていくと、前走G1が複勝率41.7%ともっとも安定している。前走G3の複勝率24.0%がそれに次ぎ、前走オープン特別やリステッド競走は複勝率13%前後とさらに半減近くになる。一方、勝率ベースの数値では、前走3勝クラスの勝率20.0%がトップ。この組の勝ち馬2頭は前走を0秒8、1秒0差で勝っており、3勝クラスを圧勝してきた昇級馬がいれば注目していい。また、前走が地方戦の場合は、その前走で4角3番手以内なら【0.1.1.4】、4番手以降だと【0.0.0.6】という結果が出ており、位置取りに着目したい。

前走G1出走の場合、前走着順が1~9着なら複勝率5割を超える。また、前走人気は1~5番人気なら複勝率8割とかなり有力。6番人気以下でも複勝率3割を超え、好走を期待していい。

前走G3出走馬の場合、前走着順が1~9着なら複勝率3割を超えるが、10着以下だと複勝率1割そこそこまでダウンする。ただし、前走人気のほうが明確な傾向が出ており、G3で1~2番人気だった馬は【2.2.0.3】の好成績。この組で前走10着以下から巻き返した唯一の馬であるエアアルマスも、前走の武蔵野Sでは1番人気に推されていた。

前走オープン特別およびリステッド競走の出走馬は合わせて4勝を挙げている。これは前走G1・G3出走馬の合計と同数であり、なかなか侮れない。そして、前走のオープン特別・リステッド競走で1~2着に入っていれば勝率2割超、複勝率4割超で、前走G1・G3出走馬にも引けを取らない。また、前走人気は1~5番人気と、6番人気以下では大きな隔たりが見られるため、なるべく前走1~5番人気には収まっておきたい。
【結論】
好走データにきっちり合致するブライアンセンス
以上の分析による有力データに該当するプロキオンS登録馬を紹介していこう。
前走中央G1はセラフィックコールのみ。前走チャンピオンズC9着で、複勝率5割超のデータに合致する。なお、前走人気は14番人気で、こちらは複勝率8割の前走G1で1~5番人気には当てはまらない。
前走中央G3は4頭いるが、この組の有力データである前走1~2番人気に該当する馬は見当たらない。一方、前走着順が1~9着なら複勝率3割を超え、好走例の多い前走みやこSで2着のサイモンザナドゥ、9着のシゲルショウグンを候補馬としたい。
前走オープン特別・リステッド競走の13頭で、複勝率4割超の前走1~2着に当てはまるのは4頭。そのうち前走1~5番人気の条件も満たすのはドラゴンブーストとブライアンセンスである。なお、前者は今回が初ダートで、適性の見極めは別途必要だ。
そのほか、前走3勝クラスを圧勝した馬がいれば面白い存在になりうるが、天橋立Sで2着に0秒3差のトリポリタニアは本稿執筆時点では除外対象となっている。また、前走が地方戦のクラウンプライドとロードクロンヌは、どちらも前走4角3番手以内の条件を満たす。この2頭の比較では、7歳の前者より5歳の後者を重視したい。
ライタープロフィール
出川塁(でがわ るい)
1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。
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