JRA-VANコラム
【阪神大賞典×過去データ分析】年明けに何回走ったかをチェックしたい

メジロマックイーン、スペシャルウィーク、テイエムオペラオー、ディープインパクトといった名だたる優駿たちが、阪神大賞典を足がかりに淀の盾を奪取してきた歴史を持つ。関西における天皇賞・春の前哨戦を、過去10年のデータから読み解いていく。データ分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

年齢別の傾向は明確で、若い馬ほど好走率が高い。勝率・連対率・複勝率はいずれも4歳がトップで、5歳が続き、6歳が3番手の順となっている。そして、過去10年で7歳以上は3着以内に入った例がない。

阪神大賞典に臨む場合、年が明けてから出走したレースの数は少ないほどいい。複勝率ベースでいえば、年明け0走(=阪神大賞典が年明け初戦)なら複勝率44.8%、年明け1走だと複勝率24.1%、年明け2走以上になると複勝率10.3%と、年明けのレース数に反比例して数値が下がっていく。同じことは勝率や連対率にも当てはまる。

年明け0走の場合、前走有馬記念だと複勝率62.5%、前走ジャパンCでも複勝率50.0%と、どちらのローテーションも好成績を残している。このほかには、前走ステイヤーズSの馬が2着に入った例が1回ある。あるいは、年齢でふるいをかけるのも有力な手段で、4歳か5歳なら複勝率は80%台以上に達する。ちなみに、前走で有馬記念かジャパンCに出走した4~5歳馬に限れば【5.3.2.0】と圧巻の凡走なしだ。

年明けに1走をこなし、阪神大賞典で3着以内に入った馬は全部で14頭。そのうち12頭は1~2月の重賞を走っており、そこで1~3着に入っていれば【3.2.4.5】の好成績だが、4着以下だった馬は【1.1.1.22】と好走の確率が大きく下がる。一方、年明けの1走が重賞以外だと、前走着順を問わず【0.1.1.17】と苦戦。それでも前走1~3着なら【0.1.1.8】とチャンスを残すが、前走4着以下では【0.0.0.9】と厳しくなる。

年明けに2走以上を消化した馬は【1.1.1.26】と苦しいが、昨年1着のサンライズアースが該当し、まったくの無視もできない。そこで年明け2走以上で好走した馬の共通点を探ってみると、3頭とも前走が1着ではないことがわかった。加えて、重賞が含まれる場合、そのレースでは4着以下に終わっていたことでも共通する。3月の阪神大賞典まで月1走(以上)のローテーションは決して楽なものではなく、余力を残した馬のほうが3000mの長丁場では戦いやすいのかもしれない。
【結論】
前走有馬記念の5歳馬アドマイヤテラ
年明け0走の場合、前走が有馬記念かジャパンC、年齢は4~5歳だと阪神大賞典の好走率が非常に高い。今年の登録馬のなかで該当するのは、前走有馬記念の5歳馬アドマイヤテラである。
年明け1走で臨む場合、前走重賞1~3着なら複勝率6割を超えてくる。今年の登録馬には年明け1走を消化した馬が5頭おり、前述の好走条件を満たすのは、前走日経新春杯2着のファミリータイムである。また、年明けの1走が重賞以外の場合も前走1~3着には入っておきたいところで、アクアヴァーナルとダノンシーマがこちらの条件を満たす。
年明け2走以上を消化した馬は、前走1着以外かつ、前2走に重賞が含まれる場合はそこで3着以内がないことが過去の好走馬の共通項だった。となると、前走1着のレッドバンデではなく、前走京都記念11着のメイショウブレゲということになるが、後者は過去10年で好走がない7歳(以上)という点がネックとなる。なお、キングスコールは年齢を含めて条件を満たすが、翌週の自己条件戦に回るプランもあるようだ。
ライタープロフィール
出川塁(でがわ るい)
1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
関連記事
注意事項
結果・成績・オッズなどのデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。
本サイトのページ上に掲載されている情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性を保証するものではありません。
当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、株式会社NTTドコモおよび情報提供者は一切の責任を負いかねます。


