6カ国対抗勢の意地、5大会目のレジェンドに注目

サッカーイタリア代表と同じ青いジャージィを身に付ける通称「アズーリ」。2000年から欧州6カ国対抗に加わってから国際的な地位を高め、「ティア1」と呼ばれる強豪国グループへ仲間入りした。現在の世界ランクは日本やジョージアよりも下。欧州6カ国対抗でも黒星先行と苦しんでいる。しかし2016年にコナ・オシェイヘッドコーチが就任して以来、果敢にボールを動かすスタイルに挑戦中。同年には、今回のワールドカップで対戦する強豪・南アフリカを破って話題を集めた。

鋭い仕掛けでブレイクしたスタンドオフのトンマーゾ・アランは、国内クラブのベネトンでも司令塔。昨季は欧州主体のプロ14というリーグで、イタリア勢初のプレーオフ進出を決めた。フルバックに入るマッテオ・ミノッティは、ダイナミックな走りが魅力。持ち前のパワーを肉弾戦でも活かす。

バックスに勢いがある傍ら、フォワードではベテランが渋く光る。フッカーのレオナルド・ギラルディーニ副将、ロックのアレッサンドロ・ザンニは今回が4回目のワールドカップ出場。さらにナンバーエイトに入るセルジョ・パリッセは、サモアのブライアン・リマ、イタリアのマウロ・ベルガマスコに並ぶ歴代最多タイとなる5度目の大舞台へ挑む。

（文＝向 風見也）