PLAYER'S HISTORY
日本代表選手ヒストリー
2015年のワールドカップイングランド大会で歴史的3勝を挙げた日本代表では、士気を高めるチームソングがあった。ボブ・マーリーの『バッファロー・ソルジャー』の替え歌だ。
替え歌の作詞をしたのはツイ ヘンドリック。「毎日疲れた」「ハードワークしました」など、当時おこなわれていた猛練習を想起し、日本語も交えた。身長189センチ、体重108キロ。フランカー、ナンバーエイトに入って切れ味の鋭いラン、防御時の接点でのジャッカル(相手の持つボールに絡むプレー)を繰り出す31歳は、シャイなチームマンでもある。
今度の日本大会では、2大会連続のメンバー入りを果たす。現在のチームソングは別な選手が作ったが、31名中10名というワールドカップ経験者としてタフに働く。以前、前回大会時の様子をこう振り返ったことがある。
「イングランドでは、選手たちが主体的にやっていく意識が高まっていました。選手がチームをリードして、選手が高い基準を持っていた。(今後は)個人としてもベースを上げて、チームを引っ張れるようになりたいです」
ニュージーランドのオークランドから2007年に来日。帝京大学初の留学生選手となった。下級生の頃は、レフリーの認識しない場所での相手のラフプレーに逆上して自分の反則を取られた。学年を重ねれば部内の外国人勢のリーダーとなり、後輩には自らの教訓を材料にして「冷静でいよう」と説いた。
大学卒業後はパナソニックに入り、現在はサントリーに在籍。2012年に日本代表へ初選出され、2014年には日本国籍を取った。イングランド大会のあった2015年からの3シーズンは、国際リーグのスーパーラグビーに参加するオーストラリアのレッズでレギュラーとして活躍。日本で育った国際的選手の1人と言えよう。
2016年秋に代表ツアー参加を辞退して以来、長らくナショナルチームからは遠ざかっていた。しかし、本番が差し迫った2018年秋に代表復帰。2019年は日本のサンウルブズの一員としてスーパーラグビーに出てアピールし、今回の吉報を得た。
「やはり、気持ち的にはジャパンでプレーするのが恋しい、戻りたいという感情になりました。だから非常に、戻ることができて嬉しく思っています」
こちらは、カムバックした直後の談話である。プレーは激しく心は穏やかなツイが、ワールドカップの舞台にも戻ってきた。
(文=向 風見也)
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