PLAYER'S HISTORY
日本代表選手ヒストリー
ランナーをタックルで倒す際は「バチン!」と鈍い音を鳴らす。勢いに任せて飛び込むのではなく、防御網のなかで最も相手に刺さりやすい間合いを取れるよう立ち位置を調整。向こうの球出しが開始されると、一気にターゲットに詰め寄る。
京都成章高校を卒業して1年後に加わったジュニア・ジャパンのツアー中の国際試合、帝京大学3年時でトップリーグのNECを破った日本選手権のゲーム、サンウルブズの一員として挑んだ国際リーグのスーパーラグビーなど、強い相手とのバトルではより燃える。
坂手淳史。初出場のワールドカップでも堂々たる態度を貫く。メンバー争いの過程では、ただメンバー入りを目指すのではなくメンバーとして活躍できるよう腕を磨きたいと言っていた。
「ワールドカップ、テストマッチ(代表戦)で勝っていける選手にならないと、(メンバーに)残っても意味がない」
身長180センチ、体重104キロの26歳。高校時代は機動力とタックルが買われてナンバーエイトとして活躍も、大学からはスクラム最前列中央のフッカーに転向。国際レベルのフォワード第3列としてはやや小柄だったため、サイズの問われにくい働き場で代表入りへのチャンスを広げたかった。
代表デビューはパナソニック1年目の2016年春。若手主体の編成でアジアラグビーチャンピオンシップに出た時だ。この隊列には前年のワールドカップイングランド大会に出たメンバーが1人もおらず、初顔合わせから約1週間でテストマッチを実施とスケジュール調整にも苦しんでいた。それでも坂手は戦前、謙虚さと負けん気を兼ね備えて勇まく宣言した。
「やっている僕らからしたら、このチームはすごくいいメンバーですし、まとまってもきている。まぁ、見とけよという感じではあります」
張りのある言葉にあふれる情熱をのぞかせる坂手は、フィールド上でもハードな当たりを重ねてスタンドを沸かせる。日本代表ではパナソニックの先輩でワールドカップ経験者でもある堀江翔太と定位置を争う。2019年はサンウルブズに入って海外のプロとぶつかり、国際経験を急ピッチで積んできた。ワールドカップ日本大会の日本代表に相応しい選手となるべく、日々を懸命に生きる。
(文=向 風見也)
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