PLAYER'S HISTORY
日本代表選手ヒストリー
人呼んで「フィジカルモンスター」。29歳のアマナキ・レレイ・マフィは、日本が世界に誇る暴れ馬だ。身長189センチ、体重112キロ。タックルもコンタクトも強烈で、スペースでボールを受け取れば韋駄天ぶりも披露する。代表選手として決意表明をする際は、意図的に日本語を使う。
「勝ちたいじゃなくて、マストで勝つ」
16人兄弟の15番目。母国トンガでは会計士の勉強をする傍ら、5歳で始めたラグビーでも年代別代表として活躍。あとは同国の正代表を目指すだけという2010年、来日を決めた。この頃スカウトされて入った花園大ラグビー部は、関西大学Bリーグという下部組織に加盟。他大学が人工芝グラウンドで練習していたのに対し、土の運動場を使っていた。アピール機会は極端に限られたが、3年時の2012年に出た「関西学生南北対抗戦」でNTTコムのスカウトに発掘される。誘われるがまま入団テストを受け一発合格。翌年に国内トップリーグデビューを飾ると、当時の日本代表でヘッドコーチだったエディー・ジョーンズにその才能を見込まれた。
もともとトンガ代表入りを目指していたマフィだったが、ずっと母国協会から「大学でのプレーを観ていないから…」と敬遠されていた。ジョーンズからジャパン入りを勧められた後にトンガ代表入りを打診されるのだが、「遅すぎる」ときびすを返した。
同年冬には左股関節を脱臼骨折して全治10か月と診断されたが、2015年のワールドカップイングランド大会には間に合った。予選プール初戦の南アフリカ代表戦で、日本代表の20番をつけラン、モール防御でパワーを見せつける。34―32のスコアで歴史的勝利を決め、「夢かな。一生、忘れへんと思う」と言い残した。
イングランド大会で3つの白星を得てからは、世界のクラブがこの才能に惚れた。NTTコムに在籍しながら、イングランドのバース、オーストラリアのレベルズでも走り回った。
ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ率いるいまの日本代表でも、不動のナンバーエイトとして遇される。普段は優しさと奥ゆかしさものぞかせる「フィジカルモンスター」は、本番での対戦国へもマストウィンの心でぶつかる。
(文=向 風見也)
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