PLAYER'S HISTORY
日本代表選手ヒストリー
ジミーことジェームズ・ムーアは、日本で進化を遂げてきたオーストラリア人戦士。日本代表が選手層の拡大を目指してきたロックの位置に今年から入り、ホームでのワールドカップ出場へ武者震いする。
「日本代表のスコッド(メンバー)の一員になれてハッピーです。いま、私たちの仕事は最も重要なパートに突入していると感じています」
10歳の時、太陽と海が輝くブリスベンで楕円のボールと出会った。13人制のリーグラグビーに親しんできた。リーグラグビーは、身体接触が激しい代わりにユニオンと呼ばれる15人制ラグビーにある密集戦、空中戦のラインアウトはなく、8対8で組み合うスクラムも形式的。21歳までイーストラグビーというクラブでリーグラグビーを続けてきたムーアは、2015年からブリスベンシティというチームでユニオンに転向する。
「いくつかの部分で難しいところがありました。ラインアウト、スクラムでテクニックを学ばなくてはいけませんでした。フィジカルな部分はうまく移行できましたが」
ユニオンでの可能性を広げたのは来日後。もともといずれかの国で代表選手になりたかったというムーアは、2016年に東芝入りし、やがて極東の島国に感銘を受けた。2018年に宗像サニックスへ加われば、海に近い本拠地のロケーションもいたく気に入った。好きな食べ物は「寿司」だとし、チームメイトのSNSではサーモンを大量注文する姿が映されている。日本代表を志すのは、自然な流れだった。
「(もともと)インターナショナルラグビーでプレーしたーと思っていたのですが、日本に来て日本を愛するようになった。日本代表でプレーするのが私のゴールになりました。日本人はフレンドリーで、ユーモアのセンスがあり、文化も素晴らしい。私が住む九州も大好きです。ビーチがあって、素晴らしい地域ですよね」
宗像サニックス入りしたシーズンには、国際リーグのスーパーラグビーも経験した。日本から参戦するサンウルブズと契約し、日本代表の指揮官でもある当時のジェイミー・ジョセフヘッドコーチに将来性とタックルへの意欲を買われた。ゲームに出るたび、「一番、上達したのは自信です」との感慨を得た。
「スーパーラグビーを経験できたので、過去2年に比べて多大な自信を得られました」
ワールドカップイヤーもサンウルブズ、代表候補群のウルフパックで活動。夏には連続居住3年以上という代表資格取得条件をクリアした。7月のパシフィック・ネーションズカップから日本代表のジャージィをまとい、地味ながら堅実なサポートとタックルで汗をかく。スキルのある仲間が組織的な攻撃を重ねるためにも、この人の下働きは欠かせない。
(文=向 風見也)
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