PLAYER'S HISTORY
日本代表選手ヒストリー
何より「冷静でいる」を信条とし、劣勢時も、優勢時も、的確な指針を示す。リーチ マイケル。30歳。日本代表のキャプテンだ。
15歳で来日。札幌山の手高校では全国高校ラグビー大会に出場し、他の留学生のいるチームに完敗。悔しくて、悔しくて、トレーニングを重ね、身体はみるみる大きくなった。当初は「体育の先生になりたい」からと進学した東海大学では、選手として日本代表入りを果たしながら学生としてはレポートを手書きの日本語で提出。学業と部活動で顕著な成績を収めたとして、総長賞をもらった。
ターニングポイントを迎えたのは、日本国籍を取って3年目にあたる2015年だ。ワールドカップイングランド大会を控えたこの年はまず、2011年以来の国内所属先だった東芝とは別に母国ニュージーランドのチーフスにも加入。国際リーグのスーパーラグビーでデビューを果たし、同僚のサム・ケインと切磋琢磨した。自身と同じフォワード第3列でニュージーランド代表になったケインへ「しんどいときに一番頑張っている選手」と敬意を表し、「練習の時はできるだけ彼より走って、彼よりタックルする」と意識し続けた。ケインの個人練習にもついて回った。
チーフスでは、対戦相手の分析方法も学んだ。試合に備え、ホワイトボードに相手選手の特徴を皆で順に書き出す。ひとつの視点ではなく、複数の視点で敵を知るのがチーフス流だった。あらかじめノートを持参してきたリーチは、この手法を日本代表へも持ち帰る。主将として迎えた自身2度目のワールドカップイングランド大会。初戦の相手である南アフリカ代表のメンバーを、選抜された31人の手によって“チーフス流”に丸裸にした。リーチの持ち帰った手法が日本代表の歴史的勝利に導いた。
イングランド大会終了後は一時、代表から離れるもカムバックした2017年6月にいきなりゲーム主将を任される。同年秋には正式に主将へ再任し、日本代表で史上2人目となるワールドカップ2大会連続主将の座も目の前にある。アスリートとしての勤勉さと強さ、ワールドカップでの成功体験、組織に見合ったアプローチを施せるリーダーとしてのセンス。これらを持ち合わせるリーチは、日本代表における最大のキーマンとなるだろう。重圧のかかる自国開催大会では、優勝候補のアイルランド代表など強豪国とぶつかる。体力や技術を問う以前の「戦う大義」を改めて共有し、晴れやかな心で決戦を迎えたい。
(文=向 風見也)
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