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注目選手紹介
ジョナサン・セクストン
アイルランド
注目ポイント!欧州最高クラスの最強の司令塔
ジョナサン・セクストンは、長らく強豪アイルランド代表の司令塔として活躍。身長188センチ、体重92キロという恵まれたサイズを活かして防御に迫りながら、左右、もしくは前方のスペースへキックやパスを振り分ける。球を受ける前の周りとの情報交換、磨き続けてきた空間把握能力の賜物だろう。ボールがセクストンを経由すれば、たいていアイルランド代表は前に出られると言っていい。大型選手が勢いよくぶつかるアイルランド代表にあって、頼れるスタンドオフだ。
現在34歳。2009年11月の代表戦デビュー以来、重ねた代表戦出場数は83キャップにのぼる。今大会の同代表にあって、フッカーで119キャップのローリー・ベスト主将に次ぐ経験値を誇る。これとは別に、英国連合軍にあたるブリティッシュ&アイリッシュライオンズでのキャップを6保有。世界各国のライバルから尊ばれている。
4年に1度のワールドカップでは2011年の第7回大会で初出場。2015年の第8回大会では中心選手で、この時は期間中の負傷もあり不完全燃焼に終わったが、円熟味を増すほどにプレーの一貫性を高めている。プレースキッカーでもあり、勝負どころでのドロップゴールも光る。2018年には、ワールドラグビーが選ぶ年間最優秀選手賞を獲得した。この年は2〜3月に欧州6カ国対抗戦で3度目となる全勝優勝を決め、11月には世界最強とされるニュージーランド代表をホームで倒すなど、インパクトを残していた。
まさにアイルランド代表の心臓と言えるセクストンだが、裏を返せばアキレス腱にもなりうる。今年の欧州6カ国対抗でアイルランド代表に勝ったイングランド代表は、防御でセクストンに執拗なまでの圧力をかけていた。パスを出した後のセクストンが相手のタックルとぶつかることも複数。
アイルランド代表に勝つには強力フォワードへの対策とともに「ストップ・ザ・セクストン」が必須項目となりそうだ。日本代表は9月28日、静岡・エコパスタジアムでの予選プール2戦目でアイルランド代表とぶつかる。セクストンにどう対峙するか。
(文=向 風見也)
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