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注目選手紹介
リーチ マイケル
日本
注目ポイント!多国籍軍団をまとめる、頼もしいリーダー
慎ましいニュージーランド人の父と明るいフィジー人の母との間に生まれたマイケル・ジェフリー・リーチは、日本で育った世界的選手だ。旧友のイーリ・ニコラス(現ニコラス・イーリ)に誘われ15歳で来日。札幌山の手高校では、母国ではおこなわない基礎反復練習を前向きに繰り返し、大量の食パンや下宿先で出された三色丼弁当などで身体を大きくした。
スピードあふれる突破、タックル後にすぐ起き上がる献身的な姿勢も磨いた。東海大学時代は20歳以下日本代表で主将を任され、間もなく日本代表へも加わる。「普段の練習からリスペクトされるようになりたい」をモットーとし、2011年のワールドカップニュージーランド大会で母国凱旋を果たす。
時を前後してニュージーランドのクラブからも好感触を得たが、「せっかく日本で育ててもらったのに(誘いを受けたら)裏切り感が出る」と列島に残っていた。改めて海外のクラブに加わったのは、日本国籍を得てリーチ・マイケルと名を変えていた2015年。国際リーグのスーパーラグビーにニュージーランドから加わるチーフスと契約した。「俺はラグビーを仕事だと思っている。中途半端なことは絶対にしない」と、時間外練習や相手チームの分析作業にも心を砕いた。向こう3シーズン、フォワード第3列のレギュラーとしてプレーできた。
チーフス1年目の2015年には、日本代表の主将としてワールドカップイングランド大会で3勝。大会中は世界的名将のエディー・ジョーンズヘッドコーチのもと、あえて選手主導のチーム作りを提案していた。大学時代の同級生だった三上正貴には、「あいつは学生時代から自分で何でもやりたいタイプだった」と支援された。
7月から8月に参加したパシフィック・ネーションズカップ時は、選手に向けていくつかの講義をおこなった。試合のおこなわれた岩手県釜石市のラグビーとの繋がりや、海外出身の日本代表選手の歴史についてレクチャーし、他国籍集団としての日本代表がワールドカップに挑む意義を皆で共有した。
アイルランド代表、スコットランド代表など強豪国とぶつかる今度の予選プールでは、「毎試合勝つこと」を目標に掲げる。「選手たちで反省点、変えるべきことを考えられるのが理想です」と自主的な態度を貫き、成功体験を得られるか。
(文=向 風見也)
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