密集を作るのは効率よくボールを運ぶため!
ラグビーでは密集ができる場面がたびたび訪れます。何であんなに固まってるの? とか、空いている選手がいるんだから早くパスを出せばいいのに!……などなど、プレーを観ながら色々と疑問に思う方もいると思いますが、あの密集を作る行為にはちゃんとした意味があるのです。
ラグビーでは密集ができる場面がたびたび訪れます。何であんなに固まってるの? とか、空いている選手がいるんだから早くパスを出せばいいのに!……などなど、プレーを観ながら色々と疑問に思う方もいると思いますが、あの密集を作る行為にはちゃんとした意味があるのです。
ボールを持った選手が「立った」状態でできる密集です。味方が組み合って後方から押してくれるため、前に進みやすくなります。2015年のW杯で日本が南アフリカを相手に見せたような、ラインアウトからモールを作り、一気にトライを狙う「ドライビングモール」という戦術もあります。
選手がタックルで倒されたあとに、ボールが地面にある状態で起きる密集です。ラックのなかでは足でしかボールに触ることができません。味方が組み合って後方から押してくれるため、じわじわとボールを前方へ進めていくことができます。
モールとラックの分かりやすい解説動画はこちら!
ラグビーを観ていると、ボールを頻繁に外に蹴り出すシーンが観られます。せっかくボールを持ったのに、相手ボールにしてしまったもったいない! と思うかもしれませんが、これも効率的に陣地を稼ぐためなのです。ラグビーではボールを保持することより、なるべく相手ゴールに近い場所でプレーする方が有利となるのです。ここではボールを外に蹴り出すプレー、「タッチ」について解説します。
22mラインの外側からキックして、直接タッチになった場合はダイレクトタッチと呼ばれ、蹴った地点まで戻り、相手ボールのラインアウトでスタートします。陣地を稼ぐことはできないので、キックとしては失敗です。キッカーとしては一番避けたいプレーです。
22mラインの外側からキックして、バウンドしてからタッチになった場合はタッチになった地点から相手ボールのラインアウトでスタートします。この場合、かなり陣地をかせぐことができます。
22mラインの内側からキックしてタッチになった場合はバウンドに関わらず、タッチになった地点から相手ボールのラインアウトになります。この場合も、かなり陣地を稼ぐことができます。自陣の深くでボールを取った場合、無理につながず大きく外に蹴り出す場面が多いのもこのためです。
タッチキックのわかりやすい解説動画はこちら!
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