【大西将太郎のラグビーW杯展望】優勝候補はNZ、南アフリカ、ウェールズ。「史上最強日本」の目標はベスト8の先だ (THE DIGEST)
2019.9.19(木)
ヨーロッパや南半球のラグビー先進国以外で、初めて開催される今回のW杯。過去8大会にはなかった、新たなムーブメントやスタイルが生まれそうな予感も漂っている。自国開催で日本代表はどこまで勝ち上がれるのか、王者ニュージーランドの3連覇はあるのか――。07年のフランス大会に出場した元日本代表、大西将太郎氏に今大会を展望していただいた。
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9月20日、いよいよラグビーワールドカップ(W杯)日本大会が開幕します。今回はアジアで初めての開催ということで、ヨーロッパや南半球のラグビーが盛んな国々で行なわれてきた過去8大会とは違った、〝新しいスタイル〞のW杯が見られるのではないかと期待しています。
私は現役時代、2007年のフランス大会に出場しましたが、そこで感じたのは、W杯というのは単に4年に一度、ラグビーの世界チャンピオンを決める大会ではないということです。そこは文化と文化、人と人との交流の場でもあるんです。
例えば、応援のスタイルひとつをとってもそう。きっと我々日本人は、ラグビー先進国からやってきたファンの人たちから、「ラグビーっていうのは、こうやって楽しむんだよ」ということを学べるでしょうし、一方で日本ならではの応援方法やラグビー観を海外の人たちに知ってもらえる良い機会にもなる。そうした交流を通じて、ラグビーの本当の面白さがひとりでも多くの人に伝わればいいなと思っています。
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