田中史朗「桜の誇り」命を懸けタックルに/独占手記 (朝日・日刊スポーツ)
2019.9.24(火)
アジア初開催のラグビー・ワールドカップ(W杯)がついに始まる。史上初の8強入りを目指す日本代表は、20日にロシアとの開幕戦(東京・味スタ)に臨む。19日は試合会場で最終調整し、決戦に備えた。開幕を前に、今回の代表メンバー最多70キャップを誇るSH田中史朗(34=キヤノン)が日刊スポーツに胸の内を明かした。15年W杯後から感じ始めた体の衰え、支えてくれたファンへの思い-。166センチの小さな体で背負い続けてきた桜のジャージーの誇りを、「最後」のW杯にぶつける。
23歳の時に初めて日本代表に選ばれて、11年。先日、その歩みが間違っていなかったと感じられるシーンがありました。北海道・網走で行われたW杯前最後の強化合宿。試合でもない、ただの練習に、1000人近いファンがグラウンドに来てくれました。僕が若い頃はファンなんていても数人。リーチとも「昔はこんなこと絶対になかったよな」って。赤と白のジャージーを着ている子どもたちの姿を見て、熱いものがこみ上げてきました。
15年W杯からの4年間、特にこの2年は本当にしんどかった。練習で追い込むと
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