■良いプレーには相手にも拍手しよう
ラグビーの試合終了の合図はノーサイドと呼ばれ、日本ではこれを「試合が終われば、敵味方の区別はなし」と解釈されています。両軍のプレーが称賛の対象なので相手チームの良いプレーには積極的に拍手をしましょう。
■ゴールキックはお静かに
コンバージョンゴールやペナルティーゴールの際は、一部の国や地域での試合でブーイングが沸き起こるのを除くと静寂に包まれます。会場によっては電光掲示板に「Respect The Kicker」と映し、観客に口を紡ぐよう求めることもあります。
どんなマナーがあるの?>>
■トライと得点を楽しもう!
ラグビーには、4つの得点の入り方があります。
(1)トライ:相手のゴールラインより向こう側にボールを置くトライは5点入ります。足の速い選手が華麗に駆け抜けたり、身体の大きな選手が相手を蹴散らしたりして決めるトライは、最もスタンドを熱狂させる場面の一つです。
(2)コンバージョンゴール:トライを決めたチームがボールを蹴ることができるコンバージョンゴール。蹴ったボールがH型のポール枠内を通過すれば2点が入ります。4年前のワールドカップでの五郎丸歩選手の活躍を覚えている方も多いと思いますが、五郎丸選手がおなじみのポーズから蹴っていたのがコンバージョンゴールです。
★世界的なキックの名手
ボーデン・バレット(ニュージーランド)
ジョナサン・セクストン(アイルランド)
ボーデン・バレット(ニュージーランド)
ジョナサン・セクストン(アイルランド)
(3)ペナルティーゴール:相手が反則をした地点から蹴るゴールキックです。コンバージョンと同じように蹴ったボールがHポールの枠内を通過したら、コンバージョンゴールより1点多い3点が入ります。ワールドカップの上位国同士の試合では、互いに防御が堅く、トライが決まりにくいため、このペナルティーゴールの成否が勝敗の行方を大きく左右することになります。
(4)ドロップゴール:トライ、コンバージョンゴール、ペナルティーゴールがオーソドックスな得点方法ならば、ドロップゴールはちょっとイレギュラーなゴールです。試合が動いている最中、手にしたボールを地面に弾ませて蹴るゴール方法で、こちらもHポールの枠内を通せば3点が入ります。意表を突くプレーとあって、過去のワールドカップ決勝で決まったドロップゴールはその後の語り草となっています。
ラグビーではこのように4つの得点方法があるため、選手たちは常に「点差」「時間帯」「陣地」を考えながらプレーをしています。このあたりの知力戦もまた、ラグビーの醍醐味のひとつと言えるでしょう。
まず基本的なことを知りたい!>>
■ポジションごとの役割を楽しもう!
ラグビー選手のポジションは、身体をぶつけあう「フォワード」とボールを動かす「バックス」に大別されます。フォワードには迫力満点のスクラムを組む「プロップ」や空高く飛び上がる「ロック」、バックスにはたくさんパスを出す「スクラムハーフ」、華麗な走りを繰り出す「ウイング」など、様々な役割の選手が多彩な見どころを提示してくれます。
ラグビーファンにラグビーの魅力を聞けば、「身体のぶつかり合いだ!」「いやいや、美しいパスの展開が楽しい!」と人によって全く異なることでしょう。受け取り手の思いによって異なる良さが見出されるのは、優れた芸術作品と同じ。それもラグビーの魅力の一つと言えるでしょう。
★主なポジションの世界的名手
【プロップ】テンダイ・ムタワリラ(南アフリカ)
【ロック】ブロディ・レタリック(ニュージーランド)
【スクラムハーフ】グレイグ・レイドロー(スコットランド)
【ウイング】ジョージ・ノース(ウェールズ)
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【プロップ】テンダイ・ムタワリラ(南アフリカ)
【ロック】ブロディ・レタリック(ニュージーランド)
【スクラムハーフ】グレイグ・レイドロー(スコットランド)
【ウイング】ジョージ・ノース(ウェールズ)
■最低限のルールを覚えて楽しもう!
せっかくの4年に一度のお祭りなのに「ルールが難しい」「ルールがわからない」とラグビー観戦に二の足を踏むのはもったいないです!
難しいことはさておき、いったんは「『前』はNG」と覚えておくだけでラグビー観戦はグッと楽しくなります。
難しいことはさておき、いったんは「『前』はNG」と覚えておくだけでラグビー観戦はグッと楽しくなります。
ラグビーでは、ボールを前に落としたら「ノックオン」、ボールを前に投げたら「スローフォワード」という軽い反則を取られます。
「『前』はNG」は、ボールのみならず選手にも適用されます。ボールの位置よりも前でプレーするのは「オフサイド」という重大な反則に該当し、相手にペナルティーキックが与えられます。
反則には他に「ボールを寝たまま手放さない」「相手からボールを隠す」「膝をついてボールを獲ろうとする」などのプレーもありますが、いったんは「『前』はNG」のルールだけ覚えておけば、試合の大まかな流れを掴め、試合観戦が楽しくなります!
プレー再開方法が反則によって違う?>>
■全国の「ファンゾーン」を楽しもう!
試合のチケットが手にできなくても、ワールドカップならではの楽しみ方があります。それは「ファンゾーン」です。
「ファンゾーン」とは、全国の開催都市に設けられた試合をパブリックビューイング形式で観られる無料のイベント。会場ごとに、趣向を凝らしたイベントなども企画され、各国のファンと試合を見ながら国際交流もできるんです。ワールドカップならではの盛り上がりをぜひ体験してみてください!
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