SCHEDULE
日程・結果
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2019.9.20(金) 19:45Kick off 東京スタジアム
プールA
日本
30 - 10 試合終了
ロシア
ハイライト動画
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戦評
ラグビーワールドカップ日本大会の開幕戦で、初の8強を狙う日本代表が2大会ぶり出場のロシア代表を30-10で破った。
日本代表は強豪アイルランド代表、スコットランド代表がいる予選プールAに所属。5チーム中上位2チームが決勝トーナメントに行けるなか、この試合では4トライ以上獲得で得られるボーナスポイントも刻み、勝ち点5をマークできた。ジェイミー・ジョセフヘッドコーチは言った。
「このチームは4年間、この開幕戦に向け準備をしてきました。いろんなプレッシャーを感じたこともありましたが、それに対してうまくバトルできた」
9月20日、東京スタジアムは異空間だった。和をイメージした開会式に公式で45000人超の観客が興奮し、平原綾香の『君が代』では複数の選手が涙を流す。いざ試合が始まれば、キックオフ早々のリーチ マイケル主将のボール後逸を筆頭にミスのオンパレード。スタンドオフの田村優は陣地脱出のキックを相手に弾かれ、フルバックのウィリアム・トゥポウは自陣22メートルエリアでの捕球ミスから前半4分の初失点を招いた。
田村は試合後こう話した。
「ボールも動かせました。でも、僕自身、プレーの精度はもっと上げられる。楽しみな試合ではありましたけど、早く終わって欲しいというか…。伝わりますか? 見えないものと戦っている時間が多かったです」
裏を返せば、うまくゆかぬなかでもノルマを達成。地力の差を証明できた。ばたつくなかでも、心のぐらつかぬ人の存在がホームチームを助けた。
なかでもウイングの松島幸太朗は、日本人初のワールドカップ3トライを記録。いずれの場面でも持ち場の右タッチライン際を駆け抜けた。1、2本目は敵陣ゴール前での連続攻撃からのフィニッシュで、直前ではそれぞれ味方がタックルをされながら即興的なパスを放っている。3本目は敵陣深い位置への鋭いキックから向こうの蹴り返しを誘発し、首尾よくカウンターアタックを仕掛けた結果のものだ。
倒されずにパスを繋ぐ意識と混とん状態からの組織的な攻めは、現日本代表のお家芸。ロシア代表が徐々に疲れをのぞかせたのに、日本代表はエナジーを保った。
左プロップの稲垣啓太は、心の揺れを乗り越えたさまをこう振り返る。
「浮足立っているような選手がいたらもとに戻してあげられるようにオーガナイズしていくなどの、細かい声掛けをしました。満員のなかで声が通らない、声を拾えない、浮足立っていく、ということがないように」
9月28日は、世界ランク1位のアイルランド代表とぶつかる。次戦への準備について、田村は「特に変わりなし、です。1個1個のプレーの精度を上げる。僕が出ている時間帯はめちゃくちゃプレッシャーを受けるので、また緊張もするでしょうけど」と展望。かねて危惧していた「プレッシャー」をそれぞれが皮膚感覚で実感できた分、肩の荷を下ろして戦えそうではある。
ただし他選手によれば、この日は試合前に交通渋滞に巻き込まれるなど本来なら不要なストレスもかかっていた様子。グラウンド内外での準備項目をリチェックし、本当の意味でのホームアドバンテージを作り出したい。
(文=向 風見也)
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