SCHEDULE
日程・結果
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2019.10.13(日) 19:45Kick off 横浜国際総合競技場
プールA
日本
28 - 21 試合終了
スコットランド
ハイライト動画
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戦評
前の試合からの間隔が相手の中7日に対し3日。ハンデを背負わされた格好のスコットランド代表だが、やはり欧州6強の一角。試合終盤はしぶとかった。
日本代表が28-7とリードしながら某選手曰く「少し疲れている感じがあった」という状況下、交代選手の活力も用いて点差を詰めてゆく。
もっとも後半21分頃のスローフォワード、ノーサイド直前の被ターンオーバーなどに泣き、敗れたグレガー・タウンゼントヘッドコーチは「もっと精度を高めなくてはいけませんでした」。28-21でノーサイド。かくして、日本代表の歴史的勝利が生まれた。
10月13日、神奈川・横浜国際総合競技場。ラグビーワールドカップ日本大会で日本代表は予選プールAを4戦全勝とし、初の決勝トーナメント進出を果たした。
台風一過のスタジアムを最初に騒がせたのは、ホームカントリーのトライラッシュだ。
0-7と先制されていた前半17分。左中間のラックから、数的優位のできた左端の攻撃ラインに展開。大外に立つウイングの福岡堅樹が大きく突破し、右についていたウイングの松島幸太朗へタックルされながらパス。松島はそのままゴールエリアへ飛び込み、直後のゴール成功で7-7と同点に追いつく。
さらに25分には、敵陣10メートル線付近右中間で松島が大男と大男の隙間をえぐる。ここからチームは22メートル線付近で、自前の攻撃陣系を整えボールキープ。その延長でフッカーの堀江翔太が、飛びかかる複数の相手をいなし近場にいたロックのジェームズ・ムーアへパス。突破を促す。以後はタックルされながらつなぐオフロードパスが1本、2本とつながり、最後は左プロップの稲垣啓太がグラウンディング。ゴール成功でスコアを14-7とした。
その後は福岡がゴロキックを追う形、攻守逆転の勢いで奪う形で計2トライ。
終盤は列強国の底力に呑み込まれそうに映ったが「どれだけのものを背負っているか、です」とインサイドセンターの中村亮土。この国の楕円球界を新たな地平に導く。その大義に背中を押された。さらにはこうも続けた。
「2015年、もしくはそれ以前の選手たちを含めて今日という日を勝ち取れた。僕らが代表となっていましたが、日本全体での勝利かなと思います」
日本代表は2011年就任のエディー・ジョーンズ前ヘッドコーチのもと、2015年のワールドカップイングランド大会で歴史的3勝。さらに2016年以降は、国際リーグのスーパーラグビーに日本から加わるサンウルブズを強化機関とした。トライアルアンドエラーを通し、ジェイミー・ジョセフ現ヘッドコーチ体制下のプレースタイルと国際級のフィジカリティを身につけた。
欧州諸国とは異なる歴史と積み上げに支えられ、この夜、欲しいものを手に入れたのだ。
10月20日の東京スタジアムでの準々決勝では、南アフリカ代表とぶつかる。4年前のイングランド大会では34-32と破った相手だが、開幕前の直接対決では7-41と屈した相手でもある。熱戦から一夜明け、フランカーのリーチ マイケル主将はすでに先と、そのまた先を見据えていた。
「新しい歴史を作って、少しゴールに到達できたけれど、ここから先が大事。ここがゴールじゃなくて、次に勝つことがゴールになる。そしてまたその次は…」
(文=向 風見也)
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